Wheezy のセキュリティサポートが LTS チームに移行されました

2016 年 4 月 25 日

Debian 8 別名Jessieのリリースから1年、そして Debian 7 別名Wheezyのリリースから約3年後となる4月25日、Wheezy 向けの通常のセキュリティサポートは終了を迎えました。Debian 長期サポート (LTS) チームがセキュリティサポートを引き継ぎます。

ユーザ向けの情報

Wheezy LTS では2016年4月26日から2018年5月31日までサポートが行われます。

Debian 7 Wheezy LTS では wheezy-lts スイートを別個に sources.list に追加する必要はなくなり、現在の設定に変更を加えることなく今後も機能します。

Debian 長期サポートの使い方については LTS/Using を読んでください。

Wheezy LTS に関する重要な情報や変更は LTS/Wheezy にあります。

最も特筆すべきものとして、2016年6月26日に OpenJDK 7 が Java の新しいデフォルトの JRE/JDK となり、Wheezy LTS のEOLまでの全面的なセキュリティサポートを確保します。

Wheezy LTS のセキュリティ更新について告知用メーリングリストも購読しておくと良いでしょう。

Wheezy LTS によるサポートの対象にならないパッケージが少数ですが存在します。 当該パッケージは debian-security-support パッケージをインストールすることで検出できます。debian-security-support が検出したサポートされないパッケージが重要であれば debian-lts@lists.debian.org に連絡を取ってください。

メーリングリスト

Debian LTS の取り組み全体の調整は debian-lts メーリングリストで行われます。

GMANE (gmane.linux.debian.devel.lts) 経由で購読または追跡してください。

debian-lts-announce リスト以外に、Wheezy LTS へのアップロードを全て追跡するリストもあります。

セキュリティトラッカー

脆弱性の状態 (例えば Jessie 版には影響があっても Wheezy LTS にあるバージョンには影響がない等) についての情報は全て Debian セキュリティトラッカーで追跡されます。

データに誤りを見つけた場合は https://security-tracker.debian.org/tracker/data/report を見てください。

Debian について

Debian は1993年に Ian Murdock によって完全にフリーでコミュニティによるプロジェクトとして設立されました。 それから、プロジェクトは最も大きく、 そして影響力のあるオープンソースプロジェクトの一つに成長しました。 世界各地から集まった数千人のボランティアらの協力によって Debian のソフトウェアは作成/メンテナンスされています。 70の言語が用意され、膨大な種類のコンピュータをサポートしているため、 Debian は自身のことをユニバーサルオペレーティングシステムと呼んでいます。

連絡先について

より詳細な情報については、https://www.debian.org/ を訪れるか、<press@debian.org> 宛にメールを送ってください。