Debian ウィークリーニュース - 1999 年 3 月 22 日

ようこそ。 Debian 開発者のみなさん向けニューズレター Debian ウィークリーニュースへ。 今週は、2、3 の結論も曖昧な長々としたスレッドばかりが目立っていました。 そのため今週レポートすることはさほど多くはありません。

今週起きた最も重要なことの一つは、厳密には Debian に関係しないことですが、 DFSG とオープンソースの定義の援護と見なしうるものとして、当プロジェクトに とって興味深いものです。Apple は Mac OS X Server のコアを Apple Public Source License のもとにリリースしました。 彼らが用意した FAQ には「オープンソースのイニシアチブによって、 Apple Public Source License がオープンソースの定義に従うことが決定さ れました」と述べられています。ただ残念ながら、 二つの問題点から このライセンスは実際には DFSG には適合しません。 これに対して、 Bruce Perens、Wichert Akkerman、Ian Jackson らは joint statement を発表して、共通した問題を指摘し、 Apple に彼らのライセンスの修正を求めています。 これは Eric Raymond と OSI による反論です。 さらにこの状況をかき回すように、 RMS がこのライセンスがフリーでない理由の指摘に さらに乗り出しています

Debian の開発者は誰でも 2 枚の Debian 2.1 の CD を Linux Central から無償で受け取ることができます。 -- 詳しくはこちらをご覧ください。

Brian White に代って Richard Braakman がリリースマネージャになりました。 こちらの 発表には、リリースマネージャの権限と義務の要約が含まれています。

Wichert Akkerman は 設定の管理に関する仕様書リビジョン 6 をリリースしました。

Ian Jackson は、debian-devel への投稿を開発者に限定すること 提案しました。 非開発者の投稿はこのメーリングリストの 半分に相当します。 debian-devel の流量が多すぎることは一般的に同意されているようですが、 その問題が非開発者にあるという Ian の分析は同意されていないようです。 -- これに関してはそれぞれにそれぞれの考えがあるようです。

Ian はまた「... 多くの人々が旧 Optional の少なくとも半分以上のパッケージを全部インストールしたいと 考えていることから、新たな priority レヴェルを Optional の配下に設置すること」を 提案しています。 この提案は大変好意的に受け入れられました。 残る問題は、みんながこれを好ましい方法で使えるように、 この新しい priority レヴェルをどう名づけるかです。

文書はいつ Debian にふさわしいものになるのか? Anarchist FAQ の Debian パッケージがアップロードされることによって、 この質問が持ち上がりました。 これに対する意見はさまざまで、Debian に収録する文書は、コンピュータ関連のみか bible-kjv パッケージのようにそれを処理する特別なプログラムのみに するべきだと考える人もいます。 また、開発者がパッケージにするだけの重要性を認めるかどうか だけが、その重要な基準だと考える人もいます。 かなり長いスレッドが伸びていますが、それは ここから始まっています。

Steve McIntyre はイギリスで Debian 懇親会 組織しています。 こちらは大変興味深いものです。 他にもドイツでこのような懇親会が、今日から 26 日の間に 組織される模様です

新たなパッケージが今週 Debian に追加されました。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。