Debian ウィークリーニュース - 2000 年 3 月 28 日

ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。

選挙結果: Wichert Akkerman が Debian プロジェクトリー ダに再選しました。 おめでとう Wichert、そしてこの職務に 志願してくれた他の候補者に感謝します。

Debian 2.1r5 リリースされました。以前のマイナーリリース同様、セキュリ ティと Y2K の更新から構成されています。

現在二回目のバグホライズンを通過しました。 28 個のパッケージ は修正に間に合いませんでした。そのうち の 12 個についてはとても重要なので削除されません。バグホライ ズンは リリースクリティカルバグの数を減らすのに効果があるのは明 らかですが、非常に重要なパッケージのバグを修正するようみんな に働きかけるほどの効果はありません。

Debian の巨大な総合力に注意。この 記事は、有名なディストリビューションの PowerPC への移植 が現存のディストリビューションに影響を及ぼすかについて述べて います。 「Linux PPC と Yellow Dog Linux は Linux の世界に比較的最近現れた会 社ですので、彼らには Debian や SuSE が誇るような総合力やユーザーベース はありません。」 これは若干不利なことではあるのですが、ちょっとした 面白い疑問を提起しています。

ポリシー手続きは改良する必要があるでしょうか? 確かに、去年の /usr/share/doc 問題の場合のように十分に事前に 考慮をしないで物事をポリシーに加えるとき問題があります。 Ian Jackson はポリシー手続きを二年前のような、ポリシーに対し て絶対的な制御権を幾人かが持つように 元に戻す必要があると考えています。他の人は 不賛成で、議長を手続きに加えることは良 い考えかもしれないが、手続きは debian-policy メーリングリス トに参加している人の手に残しておくべきだと考えています。これ は 29 日に IRC でさらに議論されるでしょ う。

mutt、ls などの プログラムのデフォルトの色についてのスレッドはちょっ と面白い論争を起こしました。 紫外線知覚ができる「虫の眼をしたエイリアン」以外の人はおそらく、 黒の背景で暗い青色の文や白の背景で明るい黄色の文を読もうとして 苦労し、あきらめて、プログラムの色をもっと使いやすい別のものに 変更したことでしょう。 二つの理由で Debian はデフォルトの色を変更しないようにしています。 一つ目は、 個人の好みや構成にたくさんの違いがあります。ある人は黒の 背景を使い、またある人は白を使います。両方の背景でうまく動く デフォルトの色を見つけ出すのは難しいことです。二つ目は、上流 のデフォルトからの大きな変更は、彼らが喜ばせるのとちょうど同 じくらいの数の人々を悩ますことになりやすいものです。だから私 達は極端に悪いデフォルトの色の選択を修正することができますが、 残りはまだ各ユーザに対処してもらわなければなりません。

新しいマスターアーカイブサーバが現在準備中です。これは、 Sun からの感動的な ハードウェアの寄付のおかげによるものです。 新しいサーバは、master.debian.org の任務の一部を最 終的に引き継ぐでしょう。

Debian のメーリングリスト、バグ追跡システム、および個々の 開発者へのスパムの量が最近増加してきました。 私たちはそれについて何ができるでしょうか? Jason Gunthorpe は 四つの異なった RBL を使った効果を調べました。 どんなスパム防止手段を追加するにしても、正当な Debian ユー ザを妨害しないことをきちんと確かめ、慎重に考慮されなければい けないことに関しては、大部分の人々が同意しています。

確認: 以前から噂されていたとおり、 Transmeta の Mobile Linux は Debian をベースにしています

毎週 Debian ウィークリーニュースは Debian でおこった重要で報 道する価値がある出来事を少しだけレポートします。しかし、これ らの要約の明らかな貧弱さにだまされてはいけません。 この手紙が示すように水面下でたくさんのことがお こっています。

私は、最近私が Debian プロジェクトから集めたいくつかのデータ を検査していて、以下の統計を発見した。 コード変更は 13 秒か ら 7 分ごと (時間帯による) に Debian プロジェクトに送られるか 受け取られる。言いかえると、フリーダイアル番号を掛ける間に、 時には呼び出し音が最初に鳴る前に、少なくとも順番待ちが終わっ て相手と話すまでには、誰かが Debian のバグを修正したり機能を 追加したりしている。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。