Debian ウィークリーニュース - 2000 年 5 月 30 日

ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。

第二回テストサイクルを今から始めるRichard Braakman は書きました。 ブートフロッピーと CD イメージ作成に必要不可欠なもの以外、 どんなパッケージであってもアップロードは受けつけられません。 Richard は以前にリリースクリティカルバグのある パッケージを削除しました。 80 程度のリリースクリティカルバグは残っていますが、 Richard は「これらのほとんどは単に無視できると思う。 現時点では、壊れたパッケージが少々あっても それがあまりに人気があるというものでないなら potato をリリースしても気にならない。 このテスト期間中に、バグのうちどれが本当にクリティカルなものか 明らかになるだろう」と言っています。

Debian でセキュリティ修正について 最後にアナウンスがあったのは 3 月でした。 私たちはその後もたくさんのセキュリティホールを修正してきましたが、 なぜそれらについてアナウンスされなかったのでしょう? Wichert Akkerman によれば いくつかの理由があります。 Debian のセキュリティチームは、チームに加えるのに信用できる人を何人か 探す必要があります。 また、最近のセキュリティホールが影響するパッケージは stable にはなく、 そして、セキュリティチームは frozen や unstable だけの問題については 勧告を発行しません。 しかし、結構な数のセキュリティホールが 見過ごされているように見えますが、 それらの修正は stable にバックポートされていません。 セキュリティチームがこの状況を改善して、修正記録を追跡できるように なることを望みます。 もしあなたがパッケージのセキュリティホールを修正したなら、 必ずセキュリティチームに知らせてください。 そうすれば彼らは追跡することができます。

そういうわけで、 qpopper の リモートからのシェルの不正使用、 mailman の アーカイバのセキュリティ問題、 netscape の SSL 証明書のセキュリティ問題、 X の 2 つのサービス拒否問題の修正を含む frozen のセキュリティ修正が今週ありました。

X についていえば、 Branden Robinson は なぜ彼は XFree86 4.0.0 の .deb を作る計画をたてないのか 説明しました。 彼は理由として、安定性の問題、sparc アーキテクチャのサポート不足、 そして上流のたくさんの修正を挙げました。 「現在までに 200 以上の別個のパッチが 上流の CVS ツリーに適用された。」 Branden はそのかわりに 6 月中旬にリリースされる XFree86 4.0.1 をパッケージにしたいと思っています。

新しい Debian ベースのディストリビューションが現れました。 TimeSys は リアルタイムアプリケーションをターゲットにしたディストリビューションです。 詳しくは この Upside の 記事を読んでください。 このページ から判断すると、実質のディストリビューションは だいたい基本的な Debian にいくつか「TimeSys Linux/RT モジュール」を 追加したもののようです。

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