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Debian ウィークリーニュース - 2000 年 7 月 11 日
ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。これは二週分の合併号です。
フランスのボルドーにて、 先週、第零回 Debian Conference が開催されました。 Neal Walfield と Richard M. Stallman による Hurd について二つの最初の講演も入れて、 カンファレンスではたくさんの トピックが 発表されました。 新しいパッケージフォーマットについての短いディスカッションもあった Wichert Akkerman による Debian の 過去と現在の概要、 共に Debian GNU/Linux をベースにしている PingOOとよばれる 分散したチームが遠隔管理する コミュニケーションサーバーを学校に提供するプロジェクトと SiteRock提供の Telemetry Software (ネットワークとサーバの管理と診断)、などがありました。 主なディスカッションでは Debian コミュニティの内部構成と 新しいメンテナ手続きを主題として行なわれました。 詳細は Marcelo Magallon による この まとめを見てください。 来年の 7 月、第一回 Debian Conference の 計画はすでに進行中です。
Anthony Towns は、もうまもなく始まるテストサイクル 3 の状況の 最新情報を投稿しました。 「第三回テストサイクルの目的は、 単に私たちがリリースの準備ができていることを確実にすることである。 私たちは前の二つのテストサイクルで インストール手順の大部分のバグを振るい落としたと思うので、 私たちは大きな問題があるとは思わない」 Randolph Chung は最新の boot-floppies の インストール報告の中で、boot-floppies の 「i386 用 2.2.16 はきちんとアップロードする 準備ができている。そしておそらく potato のリリースの準備もできている。」 と言っています。 しかし状況は少し遅れています。あまりにたくさんの Debian 関係者が第零回 Debian Conference に出席しているからです。
libc5 にお別れを。 Ben Collins は すべての libc5 サポートパッケージを unstable から削除することを 提案しました。 Debian が libc5 ディストリビューションだった時から何年もたっていること、 libc5 のサポートを続けることは 「多くの古くさくてうれしくないものと場当たり的な修正」が 必要になるからです。Ben は誰か 「libc5 を入れておいたままにするやむをえない理由」があるかどうか 聞きましたが、何か思いつく人は誰もいませんでした。
Paul J Thompson は、Debian は一般に認知される 「臨界質量」に達したと考えています。 彼は Debian をベースにしたディストリビューションの数の増加、 Debian パッケージをリリースしたり Debian をサポートし始めている多くの人々やプロジェクト、などを 理由に挙げました。成長による問題について、 Paul は新しくも何ともありませんが 二つの重要な問題を確認しました。 手に余るパッケージの数とリリース計画の難しさです。 彼は続けて、問題に取り組むために「過激な」提案をしました。 Debian を別々のリリース計画を持つ core、rapid development 等々のように いくつかのセクションに分割することです。 これは 興味深いメッセージです。もしあなたが彼のアイデアに対し 不賛成だったとしても、読むに値します。
その他のニュースのさわり。
- Chuan-kai Lin は鍵の署名のリクエストを追跡することに特化した ウェブページを 立ち上げました。
- 鵜飼文敏さんは auto-apt という名前の、あなたが使おうとするファイルを追跡し オンザフライで自動的にインストールするツールに取り組んでいます。
- Slashdot は Debian の創設者の Ian Murdock にインタビューしています。
そして最後に、 本当に Debian を理解している(debian-devel も読んでいる) レポーターの一人による 記事を紹介します。 「Debian は、単にコミュニティを持つ 他のディストリビューションとは違い、 コミュニティそのものである 最初の Linux ディストリビューションという点で 傑出している。 [...] Debian の委員会方式の活動は、時として頑固で政治的であり、 迅速な反応やリリースはされたことがない。 しかし、この団体のフリーソフトウェアコミュニティへの公約にあるように、 その業績の質は疑問の余地が無い」
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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。