Debian ウィークリーニュース - 2000 年 8 月 15 日

ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。

Debian GNU/Linux 2.2 が公式にリリースされました! 土壇場になっていくつかの問題がありましたが、 予定通りリリースされました。 リリースアナウンスでは Debian のこのバージョンの重要な変更点として、 PowerPC と ARM アーキテクチャのサポート、 合理的なインストール手順、 多数の新しくて更新されたパッケージ、 完全な PAM のサポート、 そして、改善された国際化が挙げられています。 もちろん、このバージョンは、リリースの直前に亡くなった 開発者 Joel "Espy" Klecker に捧げられます。 Debian 2.2 は 18 ヵ月の開発の集大成であり、 その多くはこの Debian ウィークリーニュースで記録に留めました。 そしてプロジェクトのあらゆる人は、 彼らのすべての激務に対し大きな「ありがとう」と 称賛を受けるのは当然です。

Linuxworld Expoは現在大盛況です。 Debian のブースは、多くの出席者であふれかえっています。 ブースの ウェブサイトで webcam が動いています。 Debian は今日、IDG/Linus Torvalds Community Award を受賞しました。 そして、前例のないことですが、 Debian 2.2 のリリースを世界に発表する生の記者会見が行なわれました。 リリースパーティーが水曜日の夜に予定されているので、 それまで LinuxWorld での祝宴は続くでしょう。

VA Linux Systems は、 Debian をプレインストールしたシステムが 「2000 年の遅くに」入手可能になると ウェブサイトでアナウンスしました

セキュリティ修正。 zope の穴は リモートユーザが許可されていないアクセスをすることができてしまうものです。 次に、更新された mailx パッケージがリリースされました。 攻撃者が罠をしかけたメールによって ほかのプログラムを実行するのを防ぐものです。 Debian ではこの不正利用の問題は影響がないので、 これは主に単なる予防措置ですが、 修正されたパッケージにアップグレードすることは やはりかしこい選択です。

Debian のメーリングリストは 必ずしも静かな週というわけではありませんでしたが、 このニュースレターの編集者は LinuxWorld に出席していて、 そこで普段のように詳細に議論を 読んだり報告したりすることができませんでした。 来週は普通の状態に戻るでしょう。 そして、私たちは Debian 2.2 が どれだけうまくいっているのかが分かり、 多分 woody の開発に焦点を向けるでしょう。 その第一歩として、今回のリリースで、 私たちがしたことの何が正しくて何が間違っていたのか、 そして woody に向けた主要なプロジェクトの計画について 考えることだと Anthony Towns は書いています。


このニューズレターを毎週電子メールで受け取りたい方は、debian-newsメーリングリストを購読してください。

バックナンバーもご利用いただけます。

今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。