Debian ウィークリーニュース - 2000 年 2 月 1 日

ようこそ。 Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、Debian ウィークリーニュースへ。 今回は二週間分の合併号です。

プロジェクトリーダー選挙がまもなく始まります。 Nominations for プロジェクトリーダーの推薦も、 誰かがこの職務に志願してくれるまではということで、 しばらくの間受け付けていましたが、最終的に Ben CollinsJoel KleckerMatthew Vernon、 現 DPL の Wichert Akkerman という 4 人の候補者が立候補しました。 各候補者はおそらく来週中に IRC でディベートを行ないます

まもなく potato の最初のテストサイクルに入ります。 その準備として、Richard Braakman は potato から、 Debian 全体にとって極めて重要だというわけではないパッケージのうち リリースクリティカルバグのある 42 個のパッケージを削除しました。 Richard はまた、「リリースを遅らせる可能性がもっとも高そうな」 -- リリースクリティカルバグはあるが単純に削除することのできない -- 5 個のパッケージを あげています。 驚くことでもありませんが、このことによってずいぶん作業が促進され、 その一方で削除されたパッケージに関する不満の声も聞かれました。

boot floppies の新バージョン リリースされました。 こちらには、DHCP のサポートや、HTTP プロトコル経由のネットワークインストール、 インストールに必要なディスクが少なくてすむ "compact" カーネルフレーバー、 タスクパッケージを用い dselect を全く使わなくてもすむ 単純化された新たなパッケージセレクションといった新機能があります。 この boot floppies のリリースによって 「リリース/テストサイクルが可能になりました。」 もし可能ならば、こちらをテストし、バグ報告を送ってください。

この投稿によれば Transmeta の "Mobile Linux" は Debian ディストリビューションをベースにしています。 Mobile Linux は Transmeta の TM3120 チップとともに出荷されます。 Transmeta はまだこのことを明らかにはしていません。

それを信用するかどうかは別として 他の KDE ライセンシングに関する議論が debian-devel で勃発しました。 この議論は「なんで Debian に KDE はないの?」という 単純な質問から始まりました。 そのライセンス問題は新しい Open Source Qt や他の変更に対しても関係あるのでしょうか? うむ。Joseph Carter によれば まだ問題があるようです。 KDE はそのほとんどが GPL のもとライセンスされていますが、 作者が自分の GPL なコードを Qt とリンクさせる許可を明示しない限り、 GPL は QPL とは両立できません。 もちろん KDE の大半の部分は問題ありません。 -- KDE プロジェクトの参加にある人々はその旨を記しているので、 それによってその許可が与えられうるはずです。 しかし、KDE の中には kghostview のようにまた別のライセンスを持つものもあります。 とはいえ、いずれの場合においてもこのような許可は認められていませんので、 Debian が KDE を配布することはできないままです。 Raul Miller は こちらをまとめて、以下のように述べています。 「KDE の人々が許可に関する適切で確実な声明をだしたならば、 私たちは KDE の大半部分を配布することができるようになります。 もうしばらく待ってみましょう。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。