Debian ウィークリーニュース - 2002 年 4 月 10 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 今年の第 15 号へようこそ。今週は印象的な一週間でした。今年の Debian カンファレンスの予備的な日程がリリースされ、開発者が参加しようと計画して いるばかりでなく、Anthony Towns さんが woody の期待できる状況報告を リリースしたからです。現在のプロジェクトリーダ選挙は来週火曜に 最高潮に 達します。来週の Debian 週刊ニュースでは次のプロジェクトリーダの名前を 挙げることができるでしょう。

ローカルの init.d ファイル。 Karsten Self さんはシステムローカルの init.d スクリプトを使うことを Debian ポリシー文書に追加することを 提案しましたlocal-foo という 名前がついたスクリプトはローカルで神聖不可侵とシステムは考えるべきです。 ここで -foo はヌルを含む (ローカルスクリプトがひとつしかない場合です) 任意の値を取り得ます。この要求の 短いバージョンは Debian パッケージは local ではじまる init スクリプト ID を 使うべきではないというものです。

Woody の最終ブートフロッピー 3.0.22。 David Kimdon さんは新しいブートフロッピーを最終版にし、i386 アーキテクチャ用パッケージをアップロードしたと 発表しました。Adam Di Carlo さんはその後移植者に急がないと古いバージョンにとどまらなくては ならなくなるアーキテクチャが出てくると 警告しました。ひどいバグも ありますが、これが Woody がリリースされるときに付属するブートフロッピーの バージョンになる予定です。Woody でリリースされる予定の全ての アーキテクチャについてとうとうこのバージョンで同期がとれました。

開発版 (Unstable) 中の Cyrus IMAPd 2.1.3。 Henrique de Moraes Holschuh さんは私たちに開発版ディストリビューションに アップロードされた新しい Cyrus パッケージについて 知らせてきました。 Henrique さんはこれは Debian の次期安定版 (stable) リリースに十分なほど 成熟してはいないと思っています。したがって、彼は次期安定版 ディストリビューションに入らないようにするためこれをテスト版 (testing) ディストリビューションに入らないようにしています。

めいわくな BTS 受け取り通知メール。 Daniel Jacobowitz さんは最近バグ追跡システム (Bug Tracking System、BTS) に よって送られる「情報を受けとりました」通知メールの嵐について 文句を 言いました。たとえば、これはユーザや第三者バグ追跡システムにとって めいわくな状況を引きおこします。これはこのような受け取り通知によって 作られた何ダースもの報告を持っている GCC GNATS システムによって 喚起されました。BTS メンテナは現在解決法について作業しています。

XFree86 に影響する ioctl 問題。 Jack Howarth さんは XFree86 の現在のバージョンはすべてのアーキテクチャで 構築できるわけではないと 指摘しました。これは Branden Robinson さんが 説明したようにカーネルヘッダ、glibc ヘッダそして XFree86 ソースの 間の 問題または誤解が原因です。そしてこの問題を 回避するのは簡単では ないようです。

Debian カンファレンス 2 の日程。 Joe Drew さんは来たる Debian カンファレンス 2予備的な日程リリースしました。これは カナダの Toronto にある York 大学で 7 月 5 日から 7 日に開かれます。 登録ページも完成していますが、 皮肉なことに、Joey さんが 指摘したようにこれはフリーでない Microsoft-IIS/4.0 で動いています。

Woody リリースは 5 月 1 日です。 Anthony Towns さんは woody のリリース準備について しだいに確信を 持てるようになっています。したがって彼はそれを 5 月 1 日に予定しました。 しかし、いつものように、woody は準備ができたときにリリースされます。 ソフトウェアが 4 月 30 日までに準備できていないとわかったら、woody は リリースされません。この発表とともに、彼はバグなどの問題が原因で テスト版ディストリビューションから削除されたパッケージ 53 個について 言及しました。

Woody リリースノート。 Woody のリリースがこれまでになく近づいているので、 リリースノートを 更新する緊急の必要があります。Rob Bradford さんは現在のバージョンの いくつかの問題にいまだに取り組まねばならず、助けを 求めています。 リリースノートについて助けられるなら rob@debianplanet.org で彼に 連絡を取ってください。

GNU FDL はフリーでないライセンス? GNU Free Documentation License (GFDL) はフリーライセンスなのか 議論している 人たちがいます。もし GFDL が本当にフリーでない ライセンスと考えられるならば、これはほぼすべての KDE パッケージおよび その他多くの有名なパッケージを non-free にします。なぜならこれらは その文書に GNU FDL を使っているからです。さらに、debian-legal の古い スレッドがここにあります。これはこの問題にいくらか光を当てるかも しれません。

新 Developers Reference がアップロードされました。 Adam Di Carlo さんは更新された developers-reference 2.11 をアップロード しました。これは「main に暗号を」についての重要な更新を含み、いくつかの バグ報告をクローズします。彼は developers-reference のメンテナンスに 参加したい人はだれでも協力できるし、協力するべきだと 公に述べました。 単に彼に連絡を取ってください。

Debian ばんさい! Sucks-Rules-O-Meter 技法はソフトウェアの人気についての冷やかし半分の 証拠を作ろうとするものです。WWW に現れる「foo はだめだ (foo sucks)」や 「foo ばんざい (foo rules)」といった単語の組みあわせの頻度が サーチエンジンの結果にもとづいて解析されプロットされます。 オペレーティングシステムの統計は予想どおり GNU/Linux や FreeBSD などの フリーシステムに非常に好意的な値を示しています。 GNU/Linux ディストリビューションの人気についての調査は他に大きく差をつけて Debian が 最も支持されていることを指摘してさえいます。

みなし子化されたパッケージを削除すること。 Martin Michlmayr さんは安定版リリースの一部となったことが全くない みなし子化されたパッケージがテスト版にいくつかあることに 気がつきました。 これらのパッケージは現在メンテナンスされていないので、Woody はこれら なしでリリースするべきではないかという疑問がわいてきます。これらの パッケージの一部は他のパッケージが依存するので必要です。しかし、多くは 簡単にテスト版から削除できます。彼のメールはもちろんそのようなリストも 含んでいました。

Debconf の Python モジュール。 Josselin Mouette さんはシェルプログラミングに疲れて、debconf の Python モジュールを 作りました。興味のある人は ここから入手できます。 しかし、Python が essential でない間は、他のパッケージをインストールする ためにまず Python をインストールしなければならないでしょう。この モジュールは Woody がリリースされたあと通常の debconf パッケージに 含まれるかもしれません。

更新された FAI パッケージが入手可能です。 Thomas Lange さんはつい最近新しいバージョンの FAI (これは Fully Automatic Installation「全自動インストール」の意味です) の新しいバージョンを リリースしました。FAI 2.3 は Debian 3.0、別名 Woody でテストされて います。このバージョンで多くの改善がなされましたが、文書はまだ更新されて いません。このパッケージを使っていて、提供できる時間があるなら、 Thomas さんはきっと助力を喜ぶでしょう。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージが最近 Debian アーカイブに追加されました。

みなし子化されたパッケージ。 6 個のパッケージが今週みなし子化されて、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 120 個になりました。フリー ソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナに感謝します。完全な リストは WNPP のページをごらんください。もしこのパッケージを 引き取りたいならバグ報告にひとこと追加して題名を ITA: に変更してください。

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今週号の Debian ウィークリーニュースは Yooseong Yang and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。