Debian プロジェクトニュース - 2010 年 5 月 31 日

今年 4 号目の DPN、Debian コミュニティの会報、にようこそ。この号で取り上げられている話題は:

Debian プロジェクトリーダからの一言

Debian プロジェクトリーダである Stefano Zacchiroli さんは自分の最近の活動を報告するために DPL からの一言メールを送信しました。Debian リリースチームの現在のメンバーは次期リリースである Debian 6.0 Squeeze の準備により多くの手助けを必要としているため、Stefano さんは Debian リリースチームを手助けする呼びかけるところから初めました。さらに Stefano さんは自身が参加したインタビューや公式行事と、Debian システム管理者や Debian 監査役の委任について言及しました。Ubuntu 開発者サミットへの最近の参加に関する報告を要約すると、Stefano さんは Debian 派生物との連絡窓口役になるボランティアを募集しました。ボランティアは Debian 派生物開発者が自分の成果を Debian に還元する方法を探す支援を行うことになるでしょう。

並列起動がデフォルトで有効に

Debian 開発者である Petter Reinholdtsen さんは 7 月末に起動シーケンスを行う init スクリプトの並べ替えを有効化した後、最近のインストールでは並列起動がデフォルトで有効化されていることを発表しました。新しい Debian システムでは並列起動のおかげで起動と終了にかかる時間が短くなるでしょう。しかしまだやるべき仕事が 残っています。例えば、終了中にデーモンを終了するためだけに呼び出されるスクリプトの数を減らすことなどは Debian システムの終了速度をさらに向上させるでしょう。

DebConf 再確認の締め切り

DebConf 主催者である Pablo Duboue さんは 2010 年の Debian 開発者カンファレンスの全参加者に対して 2010 年 6 月 10 日までにカンファレンスへの参加意思の再確認を依頼しました。再確認はカンファレンス組織のウェブインターフェイスから行ってください。食事と宿泊の支援を依頼している参加者は再確認の作業が特に重要です。

debian-private メーリングリストの機密解除

4 年以上前に、Debian プロジェクトは 3 年後に非公開メーリングリストのアーカイブを万人に公開することを決定しました。最初の投稿から 3 年間が経過し、Debian プロジェクトリーダである Stefano Zacchiroli さんは、アーカイブに目を通し、メールの著者に連絡を取り、アーカイブを公開するボランティアを探しています。Martin Krafft さんはアーカイブの一部を定期的に公開し、公開したくないメールを削除できるように、作業手順の変更を提案しました。この提案に対していくつかの問題が指摘されました。例えば、過去 3 年間に開発者を辞めた人はもはやメールを自由に削除できないという問題です。

Debian 6.0 Squeeze から LILO が削除されそうになっています

William Pitcock さんは、いくつかの制限 (例えばサポートされるカーネルのサイズ) があるため、ブートローダ LILO が次期リリース Debian 6.0 Squeeze から削除されそうになっている点について説明しました。このため William さんはユーザに代替ブートローダ GRUB 2 のテストを求めました。

Debian のインストールシステムにおけるファームウェアサポート

Debian 開発者である Petter Reinholdtsen さんは自身がファームウェアファイル (例えば一部のネットワークアダプタ等のハードウェアが読み込んで実行するバイナリプログラム) をより柔軟に読み込むために Debian のインストールシステムに導入しているコードに対して行った変更について発表しました。Debian CD/DVD チームリーダの Steve McIntyre さんはすでにこれらの変更を反映するように CD/DVD イメージのビルドシステムを改良しテストイメージを作成しました。

その他のニュース

Ana Guerrero さんは大量のノンメンテナアップロードが非常に煩わしいことに気が付き、 NMU の利用者に変更を最小に留めるように注意しました。

フランス電力会社の研究開発センターへの訪問の後、Debian プロジェクトリーダである Stefano Zacchiroli さんはクラスタ基盤に Debian を採用する理由 (とデスクトップの数の増加) についてブログを書きました。主な理由の 1 つとして、大量の科学的ソフトウェアがパッケージとして利用可能で、標準的 Debian システムが高品質である点が挙げられています。

Aurélien Jarno さんが Debian の GLIBC から EGLIBC への変更について短い報告を行いました

Debian システム管理者である Martin Zobel-Helas さんは、GeoDNS の導入に成功したため、実験的なサブゾーンである security.geo.debian.org は廃止されて /etc/apt/sources.list ファイルに含まれる通常の security.debian.org エントリで置き換えられることを発表しました

Roland Mas さんは FusionForge プロジェクトに関する些細なニュースについてブログを書きました。FusionForge は Debian の協力プラットフォームを稼動させているソフトウェアです。

Debian 開発者向けの同様のメーリングリストはすでに終了してしまいましたが、Enrico Zini さんがDebian メンテナとメンテナが管理しているパッケージのリストを生成するコードを書き終えたことが報告されました

Debian の KDE に欠けているディストリビューション固有ツールがどんなものか尋ねた後、Sune Vuorela さんは受け取ったフィードバックについて報告しました

次期リリースに関するリリースクリティカルバグの統計

非公式のリリースクリティカルバグカウンタによれば、次期リリースである Debian 6.0 Squeeze には今のところ 395 のリリースクリティカルバグがあります。このうち 66 は Debian の不安定版ブランチで修正済みです。残りの 329 のリリースクリティカルバグのうち、44 に対してはパッチが提供され (テストが必要かもしれません)、27 は保留状態です。

これらのバグおよび contrib または non-free 用のパッケージに対するリリースクリティカルバグを除くと、リリースするためには 199 のリリースクリティカルバグの修正が必要です。

重要な Debian セキュリティ勧告

Debian セキュリティチームは最近、以下のパッケージ (抜粋) にセキュリティ勧告を公開しました: phpgroupwaredvipngkdegraphicspostgresql-8.3krb5linux-2.6。 勧告の内容をよく読んで、適切な対策を講じてください。

これらは、先週のセキュリティ勧告の中からより重要なものだけが抜粋されていることに注意してください。Debian セキュリティチームが公開したセキュリティ勧告の最新情報をチェックする必要があるなら、アナウンスを受けとるためにセキュリティメーリングリストを購読してください。

新規の注目パッケージ

最近、以下のパッケージが不安定版の Debian アーカイブに追加されました。新規パッケージからの抜粋:

作業が必要なパッケージ

現時点で、630 のパッケージがメンテナ不在となり、123 のパッケージがメンテナの引き継ぎを募集中です。興味を惹かれるパッケージがある場合や、支援が必要なパッケージの完全なリストを見るには、最近報告をご覧ください。

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今週号の Debian プロジェクトニュースは Alexander Reichle-Schmehl さん が編集しました。
綾小路 龍之介さん、Nobuyuki Morita さん が翻訳しました。