Debian プロジェクトニュース - 2013 年 3 月 4 日

今年 5 号目の DPN、Debian コミュニティの会報、にようこそ。この号で取り上げられている話題は:

Debian 6.0 のアップデート: 6.0.7 の公開

Debian 6.0 (コードネーム Squeeze) の 7 回目のアップデートがリリースされました。このアップデートには主に安定版の致命的問題に対するいくつかの調整とセキュリティ問題に対する修正が含まれます。

Google Summer of Code 2013 プロジェクトとメンター募集のお知らせ

新たに Google Summer of Code 2013 プログラムへの Debian の参加を担当することとなった Paul Tagliamonte さんが、Debian が今年も主体的に参加するために Debian の全コントリビュータに向けてプロジェクトとメンターを募集しました。アイディアを出したり、プロジェクトのメンターを探す手助けをしてください。誰でも (Debian プロジェクトのメンバーかどうかに関わらず、また学生かどうかに関わらず) 歓迎しますと Paul さんはメールで説明しました。提案の送信方法は関連する wiki ページで見つけることができます。Paul さんと他の Debian GSoC 管理者へはメーリングリスト、または irc.debian.org の IRC チャンネル #debian-soc を通じて連絡をとることができます。

Wheezy リリースの進捗

リリースチームのメンバーである Niels Thykier さんが、最近の RC バグ修正のペースが鈍っており前回 Niels さんが報告して以来、1 日につき 1.1 個の RC バグしか修正されないペースになっていると知らせました。修正すべき RC バグは約 200 個残っていて、このまま RC バグ修正のペースが上がらなければ、リリースチームはそれらに依存しているものも含めてパッケージを削除する必要があるかもしれません。

オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring での Debian

やまねひできさんが、東京の明星大学で行われた、オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Spring に Debian が参加したことについてレポートしました。Debian はブースを出展し、ブースではひできさんやその他のコントリビュータがユーザや熱心なファンと話しました。野島貴英さんは、Debian Update と題して、最近の Debian の成果にフォーカスした発表をしました。

arm64 用のイメージが利用可能です

Wookey さんは arm64 用のイメージが利用可能になったことを発表しました。64-bit ARMv8 アーキテクチャへの移植版で初めて利用されたこのイメージは Debian をブートストラップ可能にするという 3 年の長期間に渡る努力が実を結んだものです。現時点ではまだこのイメージをアルファ版と考えるべきですが、これは大きな業績です。Wookey さんの説明によれば、全てのパッケージを raring 上のクロスビルドし、(x86 以外のアーキテクチャでは) 初めて自己ブートストラップされた Debian 移植版になるようにビルドプロファイルの循環依存関係を解決しました。さらに、この移植版は 4 つの新しいことを一度に試しているため、この移植版を動くようにすることは興味深いです: multiarch (ファイルレイアウトと依存関係)、クロスビルド (歴史的に常にネイティブビルドされたディストリビューションにおけるツールとパッケージ化のサポート)、移植版に必要なパッケージにおける arm64 (aarch64) のサポート、ビルド順を線形化するビルドプロファイルブートストラップの現状をオンラインで見ることができます。arm64 移植版に関するより詳しい情報 (とイメージをビルドする方法) はこのプロジェクトのウィキページを御覧ください。

その他のニュース

Paul Wise さんは、Jakub Wilk さんが開発し、adequate と命名されたパッケージの不適切な点 (シンボリックリンクの破損、コピーライトファイルの欠如、使われていない設定ファイルなど) を発見する QA ツールをブログで紹介しました。Paul さんはソフトウェアの品質に興味がある人々を、Debian's QA イニシアチブに招待しました。

Debian プロジェクト秘書の Kurt Roeckx さんは DPL 選挙の日程表についてアナウンスしました

やまねひできさんは、日本の雑誌 Software Design で執筆中の Debian に関する連載記事についてブログで紹介しました。

Olivier Sallou さんは、ドイツのシェーンベルクで 2 月の最終の週末中に開催された Debian Med スプリントの報告を行いました。Debian Med チームは、既存パッケージのアップデートだけでなく新規ソフトウェアのパッケージン化の作業も行いました。

今後のイベント

今後、1 つの Debian 関連のイベントが予定されています。

Debian 関連のイベントや会議に関するより多くの情報を得るには、Debian ウェブサイトのイベントセクションを参照するか、いろいろな地域におけるイベント用メーリングリスト (ヨーロッパオランダラテンアメリカ北アメリカ) を購読してください。

Debian ブースを運営したり Debian インストールパーティーを開催しませんか? 開催予定の Debian 関連のイベントについて知りませんか? 講演のページにリンクを貼りたい Debian 関連の講演を行いましたか? そのような場合は、Debian イベントチーム宛に電子メールを送信してください。

Debian の新しい協力者たち

前号の Debian プロジェクトニュースより後に、3 名がパッケージのメンテナンスを開始しました。Alexandre Dreyer さん、Sebastiaan Mathot さん、Erik Sjolund さんを歓迎しましょう!

次期リリースに関するリリースクリティカルバグの統計

Ultimate Debian Database のバグ検索インタフェースによると、次期リリースの Debian Wheezy には、現在 174 個のリリースクリティカルバグが存在します。簡単に修正できるか修正作業が始まっているバグを除けば、リリースまでにおよそ 69 個のリリースクリティカルバグの修正が必要です。

統計の詳細と、これらの数値を解釈する方法のヒントを参照できます。

重要な Debian セキュリティ勧告

Debian セキュリティチームは最近、以下のパッケージ (抜粋) にセキュリティ勧告を公開しました: nss-pam-ldapdopenjpegpostgresql-8.4squid3linux-2.6fusionforgepython-djangocfingerdxen。勧告の内容をよく読んで、適切な対策を講じてください。

これらは、先週のセキュリティ勧告の中からより重要なものだけが抜粋されていることに注意してください。Debian セキュリティチームが公開したセキュリティ勧告の最新情報をチェックする必要があるなら、アナウンスを受けとるためにセキュリティメーリングリスト (これとは別に backports セクションのメーリングリストstable-updates セクションのメーリングリスト) を購読してください。

新規の注目パッケージ

最近、102 のパッケージが不安定版の Debian アーカイブに追加されました。新規パッケージからの抜粋:

作業が必要なパッケージ

現時点で495 のパッケージがメンテナ不在となり143 のパッケージがメンテナの引き継ぎを募集中です。完全なリストは支援が必要なパッケージをご覧ください。

これからも DPN を読みたいですか?

この会報の作成を手伝ってはくれませんか? 我々は、Debian コミュニティの活動を眺め、何が起きているのかを報告してくれるボランティアのライターを募集中です。貢献に関するページをご覧になって、手助けの具体的な方法をご確認ください。あなたからのメールを debian-publicity@lists.debian.org でお待ちしています。


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バックナンバーもご利用いただけます。

今週号の Debian プロジェクトニュースは Cédric Boutillier さん、Francesca Ciceri さん、David Prévot さん、Justin B Rye さん が編集しました。
今井 伸広さん、八津尾 雄介さん、石井 一夫さん、綾小路 龍之介さん、やまね ひできさん が翻訳しました。