Debian GNU/Linux 4.0r9 のインストール

Debian GNU/Linux 4.0 は Debian GNU/Linux 5.0 (lenny) によって置き換えられました。これらのインストールイメージのうちいくつかは もはや入手できないか、または動きません。かわりに lenny をインストールする ことをお勧めします。

Debian GNU/Linux 4.0r9 (etch) をインストールするには、以下のイメージのうちどれかを ダウンロードしてください。

ネットワークインストール CD イメージ (おおよそ 135-175 MB)

名刺サイズ CD イメージ (おおよそ 20-50 MB)

他のイメージ (netboot、USBメモリなど)

注意

関連文書

インストール前にどれか一つだけ文書を読むとすればInstallation Howto を読んでください。 インストールプロセスを一通り説明しています。その他の役立つ文書として以下のものがあります。

エラッタ

この情報は Debian GNU/Linux 4.0r9 のインストーラにおける 既知の問題のリストです。もし Debian のインストールに問題があり、この文章でその問題について 述べられていないなら、その問題についてインストールレポートを 書いて送ってください。または、ほかにも既知の問題がないか wiki をチェックして してください。

リリース 4.0r3 のエラッタ

このリリースでは、下記の 4.0r2 に含まれていた問題が 2 つとも修正されています。

リリース 4.0r2 のエラッタ

この新リリースでは、4.0r0 リリースから挙げられていたシリアルコンソールでの GRUB のセットアップの問題が修正されています。

確認漏れのため、インストーラは 4.0r2 でリリースされたカーネルバージョンではなく、 少し古いもの (2.6.18.dfsg.1-13) を使っています。インストールの途中で、 より新しいバージョン (2.6.18.dfsg.1-16) からモジュールはロードされますが、 これら 2 バージョンは ABI 互換性があるので、問題とはならないはずです。

同様の理由で、リリースアナウンス に記述されている Nevada SGI O2 の追加サポートはこのリリースには実際には 収録されていません。

これら 2 つの問題は、次の Etch のポイントリリースで修正される予定です。

リリース 4.0r1 のエラッタ

この新リリースでは、最初の 4.0r0 リリースに存在していた問題がいくつか修正されています。 検出可能な USB CD ドライバが増え、root アカウントを無効にして (sudo モードで) インストールする際に、gksu が適切に設定されます。また、amd64 で ext2 ファイルシステムを作成することが可能になりました。

ミラー一覧と、 パーティション分割プログラムのカタルーニャ語・ルーマニア語の翻訳も更新されました。

本リリースでのカーネルの更新に伴い、etch 4.0r0 とともにリリースされた元々のインストーライメージのうち一部 (netboot イメージやフロッピーイメージ) は、カーネルのバージョン不整合のために使えなくなりました。CD ベースのインストールへの影響はありません

リリース 4.0r0 のエラッタ

再起動に伴ってディスクのデバイス名が変わる可能性があります
複数のディスクコントローラを搭載したシステムでは、 ドライバのロードの順番の違いにより、 インストール時に使用したデバイスノードとは異なるものが、 再起動時にカーネルや udev によって割り当てられる可能性があります。
これは、システムの起動に失敗する原因となります。 ほとんどの場合、ブートローダの設定や /etc/fstab の変更により修正可能です。インストーラのレスキューモードを使うとよいでしょう。
しかし、次の起動時にまた同じ問題が発生するかもしれません。 この問題の解決は、Debian Installer の次のリリース時の優先課題です。
既存の ext3 パーティションのサイズ変更が失敗する可能性があります
インストーラは現在、dir_index 機能と resize_inode 機能の一方または両方が有効になっている ext3 パーティションのサイズを変更できません。そのようなパーティションには、Etch インストーラによって作成された ext3 パーティションも含まれます。
しかし、インストール中に ext3 パーティションのサイズを手動で変更することは可能です。 パーティション分割のステップまで進んだ後、<戻る> ボタンを押してメインメニューを終了します。そしてコンソールのシェルに移り、 シェルで利用可能なコマンド (fsck.ext3resize2fs、 さらに例えば fdiskparted) を使用してファイルシステムとパーティションのサイズを変更します。 サイズ変更の操作が完了した後で再び partman を起動すれば、 変更したパーティションの新しいサイズが表示されるはずです。
hd-media を用いたインストールで loop-aes 暗号化を使用する際のエラー
hd-media イメージを用いた (例えば USB メモリからの) インストールで loop-aes 暗号化を使用しようとすると、以下の (あるいは類似の) エラーメッセージが syslog に出力されて失敗します (#434027):
partman-crypto: ioctl: LOOP_SET_STATUS: Invalid argument, requested cipher or key length (256 bits) not supported by kernel.
この問題の原因は、CD イメージがインストールの初期段階で通常の loop モジュールを用いて loop マウントされており、そのため後で loop-aes モジュールをロードできないためです。
この問題は、CD イメージを手動でアンマウントしてから loop モジュールをアンロードし、loop-aes モジュールをロードした上で CD イメージを再マウントすることで回避可能です。
フル CD からの「デスクトップ」タスクのインストールが不完全です
フル CD イメージは、 「デスクトップ」タスクを完全にインストールするのに必要なパッケージを全部入れるには小さすぎます。 インストール元として CD のみを使っている場合は、 「デスクトップ」タスクの一部しかインストールされないということです。
インストール中に、パッケージインストール元として CD に加えてネットワーク上のミラーを選択 (インターネットへの適切な接続がない場合はおすすめしません) するか、再起動後にapt-cdrom を使って追加の CD をロードし、aptitude で「デスクトップ」タスクを再度選択すれば解決できます。
バグのあるルータがネットワークの問題を引き起こす可能性があります
インストール中にネットワークの問題が生じた場合、それは、あなたのマシンと Debian ミラーの間のどこかのルータがウィンドウスケーリングを正しく扱えないために生じた可能性があります。 詳しくは #401435kerneltrap のこの記事を参照してください。
この問題は、TCP ウィンドウスケーリングオプションを無効にすることで回避できます。 コンソールのシェルに移って以下のコマンドを入力してください。
echo 0 > /proc/sys/net/ipv4/tcp_window_scaling
インストール済みのシステムについては、おそらく TCP ウィンドウスケーリングオプションを完全に無効にするべきではないかもしれません。 以下のコマンドを使用すると、 たいていどのようなルータでも扱えるレンジを読み書きするよう設定できます。
echo 4096 65536 65536 >/proc/sys/net/ipv4/tcp_rmem
echo 4096 65536 65536 >/proc/sys/net/ipv4/tcp_wmem
UTF-8 がデフォルトの場合に再起動後に起こる一般的な問題
インストール後のシステムは、デフォルトで UTF-8 を使うようになりました。 しかし、すべてのアプリケーションが UTF-8 を正しくサポートしているわけではなく、 それらのアプリケーションを使う場合には、大なり小なり問題となります。
まず、そういった問題が報告されていないか確認してみてください。 報告されていなければ、(インストーラではなく) 該当するパッケージに対してバグを報告してください。
インストールされたシステムでは地域化に制限があります
Sarge 版のインストーラでは、localization-config パッケージがインストールシステムの地域化の一部を担っていました。 このパッケージは base-config の一部として動いていましたが、 今回のリリースではこの部分が削除されています。localization-config が再起動前に実行されるようにするのは TODO リストに入っていますが、 しばらくの間、英語以外の言語でインストールした場合には、 いくつかの言語設定が自動で設定されないかもしれません。
Sarge のインストールはサポートされません
インストーラにおいて、いくつか構造的な変更があったので、Sarge (旧安定版) のインストールはサポートされなくなりました。
グラフィカルインストーラ
グラフィカルインストーラにはまだ既知の問題がいくつかあります (インストールガイドを参照してください):
  • 非 US キーマップのうち一部が完全にはサポートされていません (デッドキーや文字結合機能が働きません)
  • タッチパッドは機能するはずですが、サポートが最適ではない可能性があります。 問題が生じた場合は代わりに外付けマウスを使用してください
  • 暗号化パーティション作成のサポートは限定的です。
  • ATI のグラフィックカードを使用する PowerPC システムはほぼすべて動作すると思われますが、そうではない PowerPC システムではまず動作しないと思われます
ラップトップタスクのインストール中にスワップの欠如に関する警告を誤って発します
ラップトップタスクをインストールする際に、uswsusp パッケージが、No swap partition found; userspace software suspend will not workという警告を誤って発します。 この警告は単なる誤った警告であり、 ソフトウェアサスペンドは正常に動作するはずです。バグ #427104 を参照してください。
ネットワークドライバ sky2 が壊れていることがわかっています
ネットワークドライバ sky2 は、 インストーラが使用しているカーネル (2.6.18.dfsg.1-11) において壊れていることがわかっており、 カーネルパニックを引き起こす可能性があります。例えば、#404107 を参照してください。#411115 には、 この問題の修正に繋がる可能性がある一連のパッチが含まれています。
i386/amd64: GRUB を使用したシリアルコンソールのセットアップ
シリアルコンソールを使用するためにインストーラが GRUB のセットアップを試みる方法にはいくつかの問題点があります。 それらの問題点に関する完全な詳細は、バグ報告 #416310 にあります。 つまり、これらの問題点は console= の定義においてパリティとビットオプションの両方を確実に渡してやることで解決します。
ほとんどの人にとっては、それは、console=ttyS0,9600 ではなく console=ttyS0,9600n8 を与えてインストーラを起動することを意味します。
i386: 古いシステムでは、インストーラの起動に失敗するかもしれません
ほとんどのインストーライメージで使われている syslinux ブートローダの回帰により、いくつかの古いシステムではインストーラの起動に失敗するかもしれません。 Loading initrd.gz.... と表示された後で起動が停止した場合は、 古いバージョンの syslinux を使っている代替イメージのうちの一つを試してみてください。バグ報告 #415992 も見てください。
amd64: ext2 ファイルシステムでのフォーマットはできません (4.0r1 で修正済み)
ext2 カーネルモジュールが利用不可なので ext2 ファイルシステムは作成できません。Etch インストーラの次の更新で修正されるでしょう。
powerpc: 様々な問題
このリリースでは PowerPC 版には複数の問題があります:
  • swim3 モジュールのデバイスノードが作成されないことと、miboot が含まれないことにより、OldWorld PowerPC でのフロッピーからのインストールはうまくいきません
  • 一部のシステムをロックしてしまうため、snd-powermac モジュールはデフォルトではロードされなくなりました。 手動で /etc/modules に追加する必要があります
sparc: sparc32 への CD インストールは失敗する可能性があります
esp カーネルドライバモジュールが壊れている、つまり、ほとんどの sparc32 システムでは CD-ROM からインストールできないということになります。 netbootを使った方法でのインストールを提案します。
sparc: インストーラが起動中にハングアップするように見える
インストーラが Booting Linux... と表示したあと、 起動中にハングアップしたように見えるという状況が、2 つあります。 1 つ目は、グラフィックコントローラが 2 つある場合です (インストールガイドにも書かれています)。2 つ目は、カーネルの ATI フレームバッファドライバのバグによるもので、一部の ATI グラフィックカードでのみ起こります。
どちらの場合も、インストーラの起動時に、video=atyfb:off というパラメータを追加することで回避できます。
s390: サポートされていない機能
  • DASD DIAG discipline のサポートは現在利用できません
  • LCS ネットワークインタフェースのサポートはもう利用できません