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Debian Installer は公式の Debian インストールシステムです。このインストーラは、様々なインストール方法を提供しています。お使いのシステムにインストールするのにどの方法が利用できるかは、使っているアーキテクチャに依存します。
etch 用のインストーラのイメージは、インストールガイドとともに Debian
のウェブサイトにあります。
インストールガイドは、Debian 公式 CD/DVD セットの 1 枚目の CD/DVD 内の、次の場所にも含まれています。
/doc/install/manual/言語/index.html
これまでに知られている問題点を列挙した debian-installer の正誤表も確認しておくとよいでしょう。
一部のシステムで表示に問題があるため、SPARC においては、大部分のグラフィックカードでフレームバッファのサポートがデフォルトで無効になっています。そのため、フレームバッファをきちんとサポートしているシステムにおいては、表示が醜くなる可能性があります。インストーラの表示に問題が見られる場合は、framebuffer=true をパラメータとして与えて、インストーラを起動してみてください。フレームバッファがデフォルトでは使われないにもかかわらず、お使いのハードウェアで動作する場合は、どうぞ私たちに教えてください。
何人かのユーザから、'boot cdrom' という PROM コマンドでは、'Illegal Instruction' エラーを表示して、インストール CD の起動に失敗するという報告が上がっています。
この問題のはっきりしている点は、直前に Solaris から再起動したマシンだから動作しないということです。対処方法としては、マシンの電源を完全に切り、インストール CD から直接起動してください。
The problem was reported by users of various systems (namely, Enterprise 450, Blade 2000, Fire V240, Enterprise 250, Blade 100, Enterprise 220R, and Sun Ultra 60 at the time of writing), so it is believed to be generic. Please let us know if you observe similar issues with your hardware.
複数のユーザから、QLogic ファイバーチャネル SCSI コントローラでハードディスクが接続されているマシンでは、そのハードディスクをインストールシステムが認識できない、という報告を受けています。このようなマシンは、Sun Fire 280R サーバなどです。qla2xxx ドライバがファームウェアをロードしてもロードできないので、ドライバが役に立たないのです。
この問題について説明しますと、QLogic
コントローラのファームウェアはフリーではないため、インストールシステムからは使用されない、別の
non-free のパッケージ (firmware-qlogic)
に移動したのです。
残念ながら、この問題については簡単な解決方法はありません。つまり、対処するには、まずインストールシステムにファームウェアイメージを与え、その後、インストールされたシステムに対してもファームウェアイメージを与えなければなりません。インストーラにファームウェアをロードさせるには、ネットワークと接続した状態でマシンへのインストールを行い、firmware-qlogic
udeb パッケージを wget でダウンロードして udpkg でインストールした上で、qla2xxx
モジュールをロードしなおしてください。そしてインストールが完了したら、新しいルートパーティションをマウントし、chroot
でそのパーティションへ移動し、firmware-qlogic deb
パッケージを取得して dpkg でインストールした上で、update-initramfs
を実行して、カーネルによって使用される initial ramdisk
イメージがファームウェアを含むようにしてください。
別の方法としては、古いインストール CD (QLogic コントローラの non-free のファームウェアもまだ含まれている) からインストールした上でアップグレードする、というものもあります。
ハードディスクを以前 Solaris で使用していた場合、パーティション作成プログラムがドライブのサイズを正しく検出しない可能性があります。新しいパーティションテーブルを作成してもこの問題は解決しません。解決のためには、次のようにして、ドライブの頭のいくつかのセクタをゼロにしてください。
# dd if=/dev/zero of=/dev/hdX bs=512 count=2; sync
ドライブの頭のいくつかのセクタをゼロにすると、そのディスクに書き込まれているあらゆる既存のデータにアクセスできなくなることに注意してください。
Debian Installer は、sarge での初めての公式リリース以降も活発に開発されています。その結果、ハードウェアサポートが改良され、ワクワクするような新機能がいくつか追加されました。
このリリースノートでは、インストーラにおける変更点のうち主要なもののみをリストアップします。sarge
以降になされた詳細な変更一覧の概要に興味がある場合は、Debian Installer
のニュースの履歴で閲覧可能な、etch
用ベータ版やリリース候補版 (RC) のリリースアナウンスを参照してください。
インストールは以前は 2
つの部分に分かれていました。ベースシステムをセットアップしてそれを起動可能にするステージと、その後で再起動してから、ユーザのセットアップ・パッケージ管理システムのセットアップ・(tasksel
を使用した) 追加パッケージのインストールなどの面倒を見る
base-config を実行するステージです。
etch では、第 2 ステージが Debian Installer 本体に統合されました。この統合には多数の利点があります。例えば、セキュリティが強化されます。また、インストールの最後の再起動後には新システムが正しいタイムゾーンを既にもった状態となり、デスクトップ環境をインストールしている場合はすぐにグラフィカルユーザインタフェースが起動されます。
インストーラは、古くから使われてきた言語固有のエンコーディング (ISO-8859-1、EUC-JP、KOI-8 など) ではなく、UTF-8 エンコーディングを使用するシステムをセットアップします。
ガイドつきのパーティション分割を利用して LVM ボリュームにファイルシステムをセットアップ可能になりました。
インストーラは暗号化ファイルシステムもセットアップできます。パーティションの手動分割を使用する場合、dm-crypt
と loop-aes
のどちらを使用するか、パスフレーズとランダムなキーのどちらを使用するかを選択したり、様々な他のオプションを調整できます。ガイドつきのパーティション分割を利用する場合、インストーラは、他の
(/boot 以外の)
あらゆるファイルシステムを論理ボリュームとして含む暗号化 LVM
パーティションを作成します。
起動できないなどの問題がシステムに生じた場合、その解決にインストーラを利用できます。最初のステップは通常のインストールと同様ですが、インストーラはパーティション作成プログラムを起動しません。代わりにレスキューオプションのメニューを表示します。
インストーラに rescue を与えて起動するかブートパラメータ rescue/enable=true を追加して、レスキューモードをアクティブにしてください。
エキスパートモードでのインストール中に、root
アカウントをセットアップしないよう選択できます (root
アカウントはロックされます)。root アカウントをセットアップしない場合は代わりに
sudo
をセットアップし、最初のユーザがシステム管理のためにこのコマンドを使用できるようにします。
インストーラがダウンロードしたパッケージは、暗号署名を通じて、apt
を用いて検証されるようになりました。これによって、ネットワーク経由でインストール中のシステムのセキュリティを侵害するのがさらに難しくなりました。
「標準システム」のインストール時に、インストーラは、ローカルにメールを配送するだけのメールサーバの基本設定を、システムにセットアップします。このメールサーバは、同一ネットワークに接続している他のシステムとのメールのやりとりはできません。システムに対してローカルでないメールのやりとりを (送信であれ受信であれ) 取り扱えるようにシステムを設定したい場合は、インストール後にメールシステムを再設定しなくてはなりません。
ユーザがデスクトップを選択すると、インストールシステムは、デフォルトのデスクトップとして GNOME デスクトップをインストールします。
しかし、それ以外のデスクトップ環境をインストールしたいユーザには、ブートパラメータに以下を指定して簡単にインストールできます。KDE の場合には tasks="standard, kde-desktop"、Xfce の場合には tasks="standard, xfce-desktop" としてください。ネットワークミラーを追加パッケージ取得元として使わずに、フル CD イメージからインストールしている場合はうまく動作しません。DVD イメージやその他のインストール方法であればきちんと動作します。
KDE デスクトップや Xfce デスクトップをデフォルトでインストールする、独立した CD イメージも用意しています。
翻訳者の多大な努力により、Debian は、テキストユーザインターフェースを使用した場合は 47 の言語でインストールできるようになりました。sarge より 6 言語増えたことになります。このリリースで追加された言語は、ベラルーシ語、エスペラント語、エストニア語、クルド語、マケドニア語、タガログ語、ベトナム語、ウォロフ語です。ペルシャ語とウェールズ語の翻訳は更新されなかったため、このリリースではサポートされなくなりました。
ロケールを選びたくないユーザは、インストーラの言語選択で C
を選択できるようになりました。d-i
言語一覧で詳細情報をご覧いただけます。
言語・国・タイムゾーンの設定が簡単になり、ユーザが要求される情報の量が減りました。インストーラは、どの言語が選択されたかによってシステムの国とタイムゾーンの情報を推測するようになり、推測できない場合は限られた選択肢だけを表示するようになりました。ユーザは、必要であれば国や言語の一般的でない組み合わせを選択することもできます。
以前 localization-config
ツールが担当していた多くの国際化・地域化タスクは、現在 Debian
インストーラか、個々のパッケージ自身に含まれています。つまり言語を選択すると、標準システムとデスクトップ環境で、自動的にその言語に必要なパッケージ
(辞書、ドキュメント、フォント……)
をインストールするということです。自動で扱われなくなった設定は、用紙サイズの設定と、言語による
X ウィンドウシステムの高度なキーボード設定です。
言語特有のパッケージは、インストール中で利用可能な場合にのみ、自動的にインストールされることに注意してください。
前のセクションで述べたとおりインストーラに多数の変更が加えられたので、インストーラによる、事前設定ファイルを使用した自動インストールのサポートにも変更がありました。つまり、sarge のインストーラで動いた既存の事前設定ファイルがあっても、修正を加えずにそれが新しいインストーラで動くことは期待できません。
幸いなことに、事前設定の使用方法に関する豊富な文書を含んだ付録がインストールガイドにつけられました。
etch のインストーラには、インストールをさらに、そしてより簡単に自動化できるようにする、ワクワクするような新機能がいくつか追加されました。このインストーラは RAID や LVM、暗号化 LVM を使用した高度なパーティション分割もサポートしています。詳しくは付属文書を参照してください。
インストールシステムが昔のように popularity-contest
パッケージをインストールするよう提案します。このパッケージは sarge
にはデフォルトではインストールされませんでしたが、それより前のリリースではインストールされていました。
popularity-contest
は、ディストリビューション内のどのパッケージが実際に使われているかについての有益な情報を、Debian
プロジェクトに提供してくれます。この情報は、主にインストール CD-ROM
に収録されるパッケージの優先順位を決めるために使われますが、Debian
開発者がもはやメンテナのいないパッケージを引き受けるかどうかを決める際にもよく参照されます。
popularity-contest
からの情報は匿名で処理されます。この公式の調査に参加して Debian
の改良を手伝っていただけるとありがたいです。
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Debian GNU/Linux 4.0 ("etch") リリースノート (SPARC 用)
$Id: release-notes.en.sgml,v 1.312 2007-08-16 22:24:38 jseidel Exp $debian-doc@lists.debian.org