5.3. インストールプロセスのトラブルシューティング

5.3.1. 起動設定

ブートプロセスの最中にカーネルがハングしたり、搭載されている周辺機器やドライブが正確に認識されないなどの問題が起こったら、まず 項5.2. 「ブートパラメータ」 の説明に従ってブートパラメータを確認してください。

また、増設カードや周辺機器を取り外して再起動してみると、このような問題が解決できることもよくあります。

マシンにメモリがたくさん (512M 以上) 積まれていて、インストーラがカーネルの起動時にハングする場合は、mem=512m のようなブート引き数を使って、カーネルが扱うメモリの量を制限する必要があるかもしれません。

5.3.2. カーネルの起動時メッセージの意味

ブートシーケンスの途中で、can't find something (〜が見つからない), something not present (〜が存在しない), can't initialize something (〜を初期化できない), this driver release depends on something (このドライバには〜が必要だ) などのメッセージがたくさん出力されることがあります。これらのメッセージのほとんどは無害です。これらが出力される理由は、インストールシステムのカーネルが、いろいろな周辺デバイスのできるだけ多くに対応しようとしているからです。そのため、OS が実際には存在しない周辺機器を探すことになるので、文句を吐くわけです。システムがしばらく止まったように見えることもあります。これはデバイスが反応するのを待っているために起こるものです (実際にはそのデバイスは存在しないので、止まってみえるわけです)。システムの起動に要する時間が堪えがたいほど長い場合は、後で自前のカーネルを作ることもできます (項8.6. 「新しいカーネルのコンパイル」 参照)

5.3.3. インストールで発生した問題の報告

最初の起動段階は通過したのに、インストールが完了できなかった場合は、メニューから デバッグログを保存 を選択するといいかもしれません。インストーラからのシステムのエラーログや設定情報をフロッピーに格納したり、web ブラウザでダウンロードしたりできるようになります。この情報は、何が間違っていてどのように修正するか、といった手がかりを示しているかもしれません。バグ報告を送る際に、バグ報告にこの情報を付けることができます。

その他のインストールメッセージは、インストール中では /var/log/ で、インストールしたシステムが起動した後では /var/log/installer/ にあるはずです。

5.3.4. インストールレポートの送信

まだ問題がある場合には、インストールレポートをお送りください。また、インストールが成功したときのインストールレポートもお送りください。そうすると、たくさんのハードウェア設定情報を手に入れることができます。

あなたのインストールレポートは、Debian バグ追跡システム (BTS) で公開され、公開メーリングリストに転送されることに留意してください。必ず、公開されても問題ない e-mail アドレスを使用してください。

動作する Debian システムがある場合、インストールレポートを送る最も簡単な方法は以下のようになります。installation-reportreportbug パッケージをインストール (aptitude install installation-report reportbug) し、項8.5.2. 「システムの外に電子メールを送る」 で説明しているように reportbug を設定して、reportbug installation-reports を実行してください。

代わりに、インストールレポートを記入する際には、以下のテンプレートも使用できます。テンプレートの空欄を埋めた上で、installation-reports 疑似パッケージのバグ報告として、 宛にお送りください。

Package: installation-reports

Boot method: <インストーラの起動方法は? CD? フロッピー? ネットワーク?>
Image version: <イメージをダウンロードした URL 全体がベストです>
Date: <インストールした日時>

Machine: <マシンの説明 (例 IBM Thinkpad R32)>
Processor:
Memory:
Partitions: <df -Tl の結果; 生のパーティションテーブルが望ましいです>

Output of lspci -nn and lspci -vnn:

Base System Installation Checklist:
[O] = OK, [E] = Error (please elaborate below), [ ] = didn't try it

Initial boot:           [ ]
Detect network card:    [ ]
Configure network:      [ ]
Detect CD:              [ ]
Load installer modules: [ ]
Detect hard drives:     [ ]
Partition hard drives:  [ ]
Install base system:    [ ]
Clock/timezone setup:   [ ]
User/password setup:    [ ]
Install tasks:          [ ]
Install boot loader:    [ ]
Overall install:        [ ]

Comments/Problems:

<インストールに関すること。初期インストール時に抱いた感想、コメント、アイデアなどがあればそれらもお書きください>

バグ報告の際には、カーネルがハングした直前に表示されたカーネルメッセージを添えて、何が問題なのかを説明してください。また、問題が起きるまでにシステムに対して行ったことも記述してください。