5.1. ARM でのインストーラの起動

5.1.1. TFTP からの起動

ネットワークからの起動には、ネットワーク接続と TFTP ネットワークブートサーバ (DHCP, RARP, BOOTP) が必要です。

ネットワーク起動をサポートするインストール方法は、「TFTP ネットブート用ファイルの準備」 で説明します。

5.1.2. CD-ROM からの起動

ほとんどの人にとって、Debian CD セットを使うのが一番簡単な入手経路かと思います。CD セットが既に手元にあり、かつインストールするマシンが CD から直接起動できるようならツイています! 単に CD-ROM をドライブに入れて再起動し、次の章に進んでください。

CD ドライブに特殊なドライバが必要で、インストール初期にはアクセスできないかもしれないことに注意してください。CD が使えないハードウェアで起動する標準的な方法を知るには、本章に戻って、動くであろう別のカーネルや別のインストール方法について読んでください。

CD-ROM から起動できなくても、希望する Debian システムコンポーネントやパッケージを、おそらく CD-ROM からインストールできるでしょう。単純にフロッピーなどの別のメディアを使って起動してください。OS、基本システム、任意の追加パッケージをインストールする場合、インストールシステムを CD-ROM ドライブに向けてください。

起動に問題があれば、「インストールプロセスのトラブルシューティング」 をご覧ください。

5.1.3. ファームウェアからの起動

フラッシュチップから直接起動できるコンシューマデバイスが、増えてきています。フラッシュにインストーラを書き込み、マシンを再起動すると自動的に開始します。

注記

多くの場合、組込デバイスのファームウェアを変更すると保証がなくなります。フラッシュメモリに書いている間に問題が発生した場合、時にデバイスを回復できないこともあります。そのため、注意して以下の手順を正確に実行してください。

5.1.3.1. SS4000-E の起動

SS4000-E ファームウェアの制限により、残念ながら、今のところシリアルポートを使用せずにインストーラを起動できません。インストーラを起動するには、シリアルのヌルモデムケーブル、シリアルポート[2]のあるコンピュータ、オス DB9 コネクタと 10 ピン .1" IDC ヘッダが付いたリボンケーブル[3]が必要になるでしょう。

SS4000-E を起動するには、シリアルのヌルモデルケーブルとリボンケーブルを使用し、SS4000-E のシリアルポートに接続し、再起動してください。Debian GNU/Linux では、cu プログラム (パッケージは同名) を使用すると良いでしょう。あなたのコンピュータで、シリアルポートが /dev/ttyS0 として見えている場合、以下のコマンドラインを使用してください。

cu -lttyS0 -s115200

Windows を使用する場合、ハイパーターミナルプログラムを使用したいかと思います。ビットレート 115200、データビット 8、ストップビットなし、パリティビット 1 としてください。

マシンの起動時に、以下のような出力を目にすることでしょう。

No network interfaces found

EM-7210 ver.T04 2005-12-12 (For ver.AA)
== Executing boot script in 1.000 seconds - enter ^C to abort

ここで、Control-C を押してブートローダに割り込みを掛けてください[4]。これで RedBoot プロンプトが現れます。以下のコマンドを入力してください。

load -v -r -b 0x01800000 -m ymodem ramdisk.gz
load -v -r -b 0x01008000 -m ymodem zImage
exec -c "console=ttyS0,115200 rw root=/dev/ram mem=256M@0xa0000000" -r 0x01800000

毎回の load コマンドの後、YMODEM プロトコルを使用してファイルが送信されることを、システムは期待します。cu を使用する際、lrzsz パッケージがインストールされていることを確認してください。それから enter を叩き、~< エスケープシーケンスが続く外部プログラムを起動します。そして、sb initrd.gzsb vmlinuz を実行します。

他には、YMODEM ではなく HTTP を用いて、カーネルや RAM ディスクをロードできます。この方が速いのですが、ネットワーク上で動作している HTTP サーバが必要になります。こうするには、まず速やかにブートローダを RAM モードにしてください。

fis load rammode
g

これは外見上、マシンを再始動しますが、実際には、redboot を RAM にロードし、そこから再始動します。このステップを踏まないと、次に来る必要な ip_address ステップで、システムがハングする原因になるでしょう。

もう一度 Ctrl-C を押して、起動に割り込みをかけてください。その後次のようにしてください。

ip_address -l 192.168.2.249 -h 192.168.2.4
load -v -r -b 0x01800000 -m http /initrd.gz
load -v -r -b 0x01008000 -m http /zImage
exec -c "console=ttyS0,115200 rw root=/dev/ram mem=256M@0xa0000000" -r 0x01800000

192.168.2.249 にはインストールしたシステムの IP アドレスを、192.168.2.4 にはカーネルと RAM ディスクを格納した HTTP サーバの IP アドレスを指定してください。

今度は通常のように、インストーラが起動します。



[2] USB シリアルコンバータでも動作するでしょう。

[3] このケーブルは、しばしば 9 ピンのシリアルポートを内蔵した古いデスクトップマシンについています。

[4] これには 1 秒しかないことに注意してください。このウィンドウを逃したら、電源を入れ直してもう一度やり直してください。