ローカルユーザが root 権限を取得可能な複数の欠陥が、Linux カーネルに最近発見されました。 このセキュリティ勧告は、Debian GNU/Linux の mips 2.4.19 カーネルの更新に関するものです。The Common Vulnerabilities and Exposures project で確認されている以下の欠陥が、今回修正されています。
brk() システムコール (do_brk() 関数) に整数オーバフローがあり、 ローカルの攻撃者が root 権限を奪えます。上流の Linux 2.4.23 で修正されています。
Paul Starzetz さんにより、Linux カーネル (2.4.x と 2.6.x 系列) の mremap() 関数の境界チェックに問題が発見されました。これにより、 ローカルの攻撃者が root 権限を奪えます。バージョン 2.2 にはこのバグはありません。上流の Linux 2.4.24 で修正されています。
isec.pl の Paul Starzetz さんと Wojciech Purczynski さんにより、 Linux のメモリ管理コードの mremap(2) システムコール内に致命的なセキュリティ上の欠陥が発見されました。 内部関数の戻り値をチェックしていないため、ローカルの攻撃者が root 権限を奪えます。上流の 2.4.25 と 2.6.3 で修正されています。
安定版 (stable) ディストリビューション (woody) では、この問題は mips 向けイメージのバージョン 2.4.19-0.020911.1.woody3、カーネルソースの 2.4.19-4.woody1 でそれぞれ修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) ではこの問題は、 2.4.19 カーネルイメージについては次回アップロードにて、 2.4.22 カーネルイメージについては 2.4.22-0.030928.3 にて、 それぞれ近日中に修正される予定です。
直ちに Linux カーネルをアップグレードすることをお勧めします。
CAN-2004-0077 の 脆弱性の一覧表
一覧にあるファイルの MD5 チェックサムは勧告の原文にあります。