isec.pl の Paul Starzetz さんと Wojciech Purczynski さんにより、Linux のメモリ管理コードの mremap(2) システムコール内に致命的なセキュリティ上の欠陥が発見されました。TLB (Translation Lookaside Buffer: アドレス変換キャッシュ) のフラッシュが早すぎるため、ローカルの攻撃者が root 権限を奪えます。
カーネル系列 2.4.x と 2.2.x とでは、攻撃方法が異なります。 私たちは以前、 2.4.x において攻撃可能な欠陥は 2.2.x には存在しないと考えていました。 これ自体は正しかったのですが、その後、2.4.x 系列には存在しない別の欠陥が 2.2.x 系列に存在し、別の方法で攻撃可能であることが判明しました。
安定版 (stable) ディストリビューション (woody) では、この問題は powerpc/apus 向け 2.2 カーネルイメージのバージョン 2.2.10-13woody1 と、 2.2.10 カーネルソースのバージョン 2.2.10-2 で修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、powerpc/apus 向け 2.4 カーネルイメージのバージョン 2.4.20 で近く修正予定です。古い 2.2.10 カーネルイメージは不安定版からは削除予定です。
不安定版ディストリビューションをお使いの場合は、 2.4.20 カーネルイメージパッケージが修正されるまでの間、 woody の powerpc/apus 向け修正版 2.4.17 カーネルイメージパッケージを使うことを強くお勧めします。
直ちに Linux カーネルパッケージをアップグレードすることをお勧めします。
CAN-2004-0077 の 脆弱性の一覧表
一覧にあるファイルの MD5 チェックサムは勧告の原文にあります。