複数のセキュリティの欠陥が最近、Linux カーネルに発見されました。 いずれの欠陥も、ローカルから root 権限を奪うことができてしまうものです。 hppa アーキテクチャ向けの 2.4.17 カーネルが修正されています。 修正は、以下 the Common Vulnerabilities and Exposures (CVE) project の認識番号と合わせて示します。
brk() システムコール (do_brk() 関数) の整数オーバフローにより、 ローカルのユーザが root 特権を得ることが可能です。Linux 2.4.23 で修正されています。
Paul Starzetz さんにより、Linux カーネル (2.4.x と 2.6.x 系列) の mremap 関数で境界チェックに問題が発見されました。これにより、 ローカルの攻撃者が root 権限を奪えてしまいます。バージョン 2.2 にはこのバグがありません。Linux 2.4.24 で修正されています。
isec.pl の Paul Starzetz さんと Wojciech Purczynski さんにより、Linux のメモリ管理コードの mremap(2) システムコール内に致命的なセキュリティ欠陥が発見されました。 内部関数の戻り値をチェックしていないため、ローカルの攻撃者が root 権限を奪えてしまいます。上流の 2.4.25 と 2.6.3 で修正されています。
安定版 (stable) ディストリビューション (woody) ではこの問題は kernel-image-2.4.17-hppa のバージョン 32.3 で修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) ではこの問題は kernel-image-2.4.25-hppa のバージョン 2.4.25-1 で修正されています。
直ちに Linux カーネルをアップグレードすることをお勧めします。
CAN-2004-0077 の 脆弱性の一覧表
一覧にあるファイルの MD5 チェックサムは勧告の原文にあります。