Debian ウィークリーニュース - 2000 年 6 月 21 日

ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。

リリースニュース。 Richard Braakman は一週間か二週間いなくなるので、 リリースマネージャの仕事ができません。 その間、Anthony Towns がリリースマネージャ代理として 就任します。Anthony はすでに 今週の半ばに現在のテストサイクルを終了する 計画を投稿し、 次のテストサイクルの前に potato へ受け入れる予定の 変更点のリストをあげました。

今週二つのセキュリティ修正がありました。 xinetd のアクセスコントロール機構のバグの 修正版が入手可能です。 また zope のリモートからの不正使用も 修正されました

woody に向け、Joey Hess は woody のブートフロッピーチームの新しいリーダーに 就任しました。 目標は、インストールシステムを再設計して、さらにモジュール化し、 柔軟で、小さく、使いやすいものと取り替えることです。 Debian ウィークリーニュースは、ブートフロッピーチーム (それと、もうすぐ現れるリーダー ;-)が この野心的な計画に関して運よくうまくいくよう祈っています。

dpkg の wishlist から一つの項目が削除されました。 長い間、私たちは「バージョン付き provides を使う」という 最も単純な解決法のあった問題にときどき出くわしました。 残念なことに、Debian パッケージの Provides: フィールドは 今までバージョンをサポートしていませんでした。 今はそれが出来ます。しかし、Jason Gunthorpe は woody でバージョン付き provides を使うと いろいろなアップグレードのトラブルに遭うだろうと 指摘しました

Debian 憲章で 制定しているDebian の投票システムは、 コンコルド投票と呼ばれる興味深い投票方法を採用しています。 Debian はこの種類の票の数えかたを利用する 数少ない現実の組織のうちの一つで Election Methods メーリングリストのメンバの興味を惹きつけました。 今週、Election Methods リストのメンバの Norman Petry は、 誰も投票に勝たない「循環的引き分け」状況について、 またそのとき憲章にはどうするべきかが 明記していないので結果が決まらなくなると 投稿 しました。彼は 「平均 20 回かそこらに一度の選挙で循環的引き分けになると 予想される」と計算しました。 彼はその問題が起きる前に修正するように 憲章を前向きに変更することを提案しています。

先週のニュースの続報。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。