Debian ウィークリーニュース - 2002 年 6 月 25 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 今年の第 24 号へようこそ。Debian 週刊ニュースの品質を改善し、新規寄稿者に 各号をどうやってまとめているか知らせるために、私たちは 寄稿のページを 更新しました。Jérôme Marant さんのよい発言を 引用すると: Debian 関係が 自分のパッケージについて行っているよい作業が APT の魔法の真の秘密です。

XFree86 4.2.0 の予備的なパッケージ。 Branden Robinson さんはついに XFree86 4.2.0 の予備的な パッケージ発表しました。Branden さんと Ishikawa Mutsumi (石川むつみ) さんのよい作業に 感謝します。Branden さんが以前述べたように、Debian は XFree86 の クロスプラットフォーム試験場を提供します。XFree86.org の開発者は i386 でしか構築しません。さらに、Werner Heuser さんは Debian-XFree86 v4.2 についての ミニ HOWTO をまとめ、Adam Heath さんと Tollef Fog Heen さんは ミラーリストをまとめました。

フランスの学校で使われている Debian。 Debian システムはフランスの学校で使われている GNU/Linux ディストリビューションの基礎として使われています。これは カスタマイズされたインストーラを使います。このシステムは空または vfat パーティションがひとつだけのディスクにインストールされます。これを インストールするためには、ユーザがしなければならないのは CD からブートする だけです。インストール過程はフランス語で、きちんと動く Debian システムを インストールするのは 20 分以下しかかかりません。フランス語の文書を指す リンクについてさらにくわしい 情報があります。

Developer's Reference が更新されました。 Raphaël Hertzog さんは Developer's Reference の新バージョンが アーカイブにインストールされたと 発表しました。変更点の個数は印象的だと 言われており、以下を含みます: テスト版 (testing) の文書化、Package Tracking System、新しい incoming システム、IRC チャンネル、madison、 新規開発者の スポンサーになること、そして Best Packaging Practices を扱う全く新しい 章です。

GNU FDL 1.2 Draft 感想の要約が投稿されましたFree Software Foundation はとうとう GNU Free Documentation License (FDL) の ライセンス草稿を公表したあとに受け取った 感想を発表しました。 これは Branden Robinson さんが以前から 求めていたものです。しかし、 Branden さんは現状に不満なので、彼は明白に DFSG の意味でフリーな Debian Free Content License (DFCL) を開発する つもりです。したがって、 APS Free Game LicenseDesign Science License が言及されました。

GPL への追加の制限? GNU [21]General Public License を使ってライセンスされているパッケージの ライセンスに何らかの広告条項を追加することが著者には許されているかという 質問debian-legal メーリングリストでありました。Branden Robinson さんはなぜこのパッケージが Debian Free Software Guidelines に 従っていないように思えるか詳細に 説明しました

Java コードをきれいに印刷する? ときどきプログラマは見直しまたは保存のために自分のコードを印刷したいと 思います。しかし、生のコードは退屈に見えます。したがって、実際に印刷する 前に整形ソフトを使ってキーワードが太字で印刷されるようにしたりするのは つねによいことです。電子メールには mpmuttprint が、C、C++、 Java、シェル、Perl そして Verilog には trueprint があります。 Java には tinyc2l を使ってもよいです。

多言語汎用 Debian ビラ。 何人かの Debian 関係者が Debian プロジェクトおよび Debian ディストリビューションについて知らせる更新された汎用 ビラについて最近 作業しています。これはいつ Debian プロジェクトが参加するよう招待されても 国際展示会で使えるべきです。これはフリーソフトウェア (つまり LaTeX) を 使っていて、一枚の紙の両面に印刷されると二か国語のビラになるように まとめられています。著作権は Software in the Public Interest, Inc譲渡されていて、このビラのソースはすでに ドイツ語英語フランス語イタリア語オランダ語ポルトガル語および スウェーデン語で利用可能です。

PGI をもとにした Woody インストーラ。 Woody としても知られる Debian 3.0 のリリースがもうすぐに見えるので、 Progeny Linux Systems は Woody インストーラのベータ版を公表していると Branden Robinson さんは 発表しました。これは同社の Progeny Graphical Installer (PGI) ソフトウェアをもとにしています。この インストーラの ISO イメージは archive.progeny.com から入手できます。

Debian の文書を再構成すること。 Osamu Aoki (青木 修) さんは Debian が ユーザシステムの /usr/share/doc 中に インストールする文書を RFC や HOWTO 文書に似たやり方で再構成することを 提案しました。これによりファイルの位置がより一貫したものとなり、 CD にまとめやすくなり、文書を見つけやすくなる、一貫性が保てるなどの 利点がもたらされるでしょう。

Debian のウェブページを翻訳しやすくすること。 Denis Barbier さんは翻訳する新しい方法に関して 感想の要求debian-www に投稿しました。以前は、同じファイルに複数の言語が存在する いわゆるスライスについて多くの問題がありました。これは日本語などのマルチ バイトエンコーディングで問題を引き起こします。Denis さんはよく知られた gettext の方法と .po ファイルを使う解決法を提案しました。

スーパーコンピュータリストの 35 位になった Debian。 前回の International Supercomputing Conference は最近ドイツの Heidelberg で開催されました。 Heidelberg 大学は今年のカンファレンスを 運営しただけでなく Interdisciplinary Center for Scientific Computing (IWR) で独自のクラスターを構築しました。これは Debian を基本的な オペレーティングシステムとして使っています。このクラスターは GNU/Linux を 動かしている世界最高速のコンピュータクラスターであり、 35 位になりました。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はごぞんじでしょう。もしこれらのパッケージがひとつでも インストールされていたらシステムを更新してください。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージは最近 Debian アーカイブに追加されたか、または 重要な更新を含んでいます。

みなし子化されたパッケージ。 2 個のパッケージが今週みなし子化されて、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 79 個になりました。フリー ソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナに感謝します。完全な リストは WNPP のページをごらんください。もしこのパッケージを 引き取りたいならバグ報告にひとこと追加して題名を ITA: に変更してください。

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今週号の Debian ウィークリーニュースは Yooseong Yang and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。