2.2. インストールに利用できるメディア

本節は、Debian をインストールするのに、どのメディアを使用するかを決めるのに、参考になるでしょう。全体をメディアに費やした章 (4章システムインストールメディアの入手) があり、そこではメディアごとに利点と欠点を挙げています。その章から、このページに、もう一度戻ってくるかもしれませんね。

2.2.1. ネットワーク

インストールに必要なファイルをインストール中に取得するのに、ネットワークを使用できます。ネットワークを使用するかどうかは、あなたが選択したインストール方法と、インストール中の質問への答に依存します。インストールシステムは、ネットワークへのほとんどの接続法 (PPPoE を含む。ISDN や PPP は不可) 上での、HTTP と FTP のどちらともサポートしています。インストール完了後に、ISDN や PPP を使用するようにシステムの設定ができます。

2.2.2. ハードディスク

ハードディスクからインストールシステムを直接ブートするのは、多くのアーキテクチャで使えるもうひとつの方法です。ハードディスク上にあるインストーラをロードするため、他の OS が必要になります。この方法は、他のインストール方法が利用できないという、特殊な場合にだけ使用してください。

2.2.3. Un*x・GNU システム

他の Unix 系システムが稼働していれば、このマニュアルで説明している debian-installer を使用せずに、Debian GNU/Linux をインストールに使用できます。このインストール方法なら、他の方法ではサポートしないハードウェアや、ダウンタイムを用意できないユーザにとって便利です。この方法に興味があれば、「Unix/Linux システムからの Debian GNU/Linux のインストール」 へスキップしてください。このインストール方法は、他にインストール方法のない、慣れたユーザにとってのみ、おすすめします。

2.2.4. サポートする記憶装置

Debian インストーラのカーネルは、なるべくどのシステムでも実行できるように構築されています。

Linux カーネルでサポートされる外部記憶装置は、すべてこのブートシステムでもサポートされています。これは FBA や ECKD DASD が古い Linux ディスクレイアウト (ldl) や、新しい S/390 共通ディスクレイアウト (cdl) をサポートするということです。