1.7. 著作権およびソフトウェアライセンスについて

この文書を読んでいる方は、多数の商用ソフトウェアにあるようなライセンス (購入したソフトウェアのコピー 1 部を、1 台のコンピュータで使用できる) はご存知のことでしょう。しかし、 このシステムはそのようなものとは違います。 私たちは、あなたの通っている学校や仕事場にあるすべてのコンピュータに インストールすることを勧めます。 また、友達に貸して、彼らのコンピュータにインストールするのを 手伝ってあげましょう。 さらには、わずかな制限にさえ気をつければ、 何千部ものコピーを作って売ることも可能です。 なぜなら、Debian はフリーソフトウェアに基づいている からです。

フリーソフトウェアとは著作権を持っていないという 意味ではありません。 また、このソフトウェアを含む CD が無償で配布されなければならないという 意味でもありません。フリーソフトウェアとは、 まず、個々のプログラムのライセンスにおいて、 プログラムを利用したり再配付したりする権利のためにお金を払う 必要がないことを意味しているのです。 また誰でも、そのソフトウェアを拡張したり、改造したり、修正すること、 さらにその成果を再配付することが可能であることも意味しています。

注意

Debian プロジェクトでは、ユーザの実用性に関する妥協から、 私たちのフリーの基準に適合しないパッケージも利用できるようになっています。 これらは公式なディストリビューションの一部ではありませんが、 Debian ミラーの contribnon-free エリア またはサードパーティ製 CD-ROM で入手できます。 Debian FAQ の 「Debian FTP アーカイブ」の節をご覧ください。

このシステムに入っているプログラムの多くは、「GPL」 と略される GNU General Public License にしたがって利用許諾されています。 この GPL は、プログラムのコピーを配布するときには、 必ずプログラムのソースコードを利用可能にしておくことを 要求しています。 これは、ユーザがそのソフトウェアを変更できることを保証するものです。 そのため、私たちは、Debian システムに含まれる GPL 準拠のプログラムの ソースコード[1]をすべて収録しています。

Debian に収録されたプログラムの著作権やソフトウェアライセンスの形式には、 他にも数種あります。それぞれのプログラムの著作権やライセンスは、 一度システムをインストールすれば、 /usr/share/doc/パッケージ名/copyright ファイルを探せば見つけることができます。

ライセンスや、Debian がメインディストリビューションにソフトウェアを 収録する際に用いているフリーの基準に関してより詳細な情報をお求めの場合は、 Debian フリーソフトウェアガイドラインをご覧ください。

最も重要な法律上の注意点は、このソフトウェアが 無保証であることです。 これは、このソフトウェアを作成したプログラマらがコミュニティの利益 を考えてのことです。 ソフトウェアは、いかなる目的への利用に対しても保証されていません。 しかし、ソフトウェアがフリーであるゆえに、ユーザには必要に応じて ソフトウェアを修正する権限が与えられます。 また、このようにしてソフトウェアの拡張が誰かによってなされれば、 その利益も享受できます。



[1] Debian ソースパッケージの探し方や展開の仕方やバイナリの作成 方法に関する情報については、 Debian FAQ の 「Debian パッケージ管理システムの基本」をご覧ください。