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Debian GNU/Linux 5.0.10 のインストール
Debian GNU/Linux 5.0 は Debian GNU/Linux 6.0 (squeeze
)
によって置き換えられました。これらのインストールイメージのうちいくつかは
もはや入手できないか、または動きません。かわりに squeeze をインストールする
ことをお勧めします。
Debian GNU/Linux 5.0.10 (lenny) をインストールするには、以下のメディアのいずれかをダウンロードしてください:
もしシステム上のハードウェアのいずれかが、 デバイスドライバと共にファームウェアのロードが必要な場合、 一般的なファームウェアのパッケージの圧縮ファイルのいずれかを利用できます。 圧縮ファイルをどのように扱うのか、 インストール中にファームウェアをロードするのについての一般的な情報は、 インストールガイド中で確認できます (以下の関連文書を参照してください)。
付記
- 完全な CD と DVD イメージのダウンロードには bittorrent もしくは jigdo の利用がお勧めです。
- あまり一般的ではないアーキテクチャは、ISO ファイルや bittorrent 経由では CD あるいは DVD のセットは限られた数のイメージのみが入手可能となっています。 完全なセットは jidgo を利用することのみで入手可能です。
- multi-arch CD イメージは、それぞれ i386/amd64/powerpc と alpha/hppa/ia64 をサポートしています。インストール方法は、単一のアーキテクチャの netinst イメージからのインストール方法と同様です。
- multi-arch DVD イメージは i386/amd64/powerpc をサポートしています。インストール方法は、 単一のアーキテクチャの「完全な」イメージからのインストール方法と同様です。 DVD には、含まれているすべてのパッケージのソースも含まれています。
- netinst CD イメージや名刺サイズの CD イメージについては、イメージと同じディレクトリから、MD5SUMS ファイルや SHA1SUMS ファイルを入手できます。
関連文書
インストール前にどれか一つだけ文書を読むとすれば、インストール Howto を読んでください。 インストール作業を一通り説明しています。その他の役立つ文書として以下のものがあります。
- Lenny インストールガイド
インストールの詳細な説明 - Debian-Installer FAQ
および Debian-CD FAQ
よくある質問と回答 - Debian-Installer Wiki
コミュニティが管理している文書
正誤表
この情報は Debian GNU/Linux 5.0.10 のインストーラにおける 既知の問題のリストです。もし Debian のインストールに問題があり、 この文章でその問題について述べられていないなら、その問題についてインストールレポートを書いて送ってください。または、ほかにも既知の問題がないか wiki をチェックしてください。
5.0 リリースの正誤表
- rescue モードでの RAID アレイの自動構成がデータの損失を招く可能性があります
- rescue モードは、ソフトウェア RAID アレイが使われているシステムでの救出作業の場合には、非常に注意して使う必要があります。 rescue モードのスクリプトが自動的にアレイを構成するため、不正な状態な、あるいは使われなくなった RAID スーパーブロックが存在している場合にデータの損失を招く可能性があります。
- ゾンカ語のインストールにおける壊れたメッセージ表示
- root のパスワードを選んで、その確認入力が一致しないとき、 ゾンカ語でのインストールでは以降の画面表示が誤ったものになります (壊れたイタリックフォントで表示されます)。
- 再起動に伴ってディスクのデバイス名が変わる可能性があります
-
複数のディスクコントローラを搭載したシステムでは、
ドライバのロードの順番の違いにより、
インストール時に使用したデバイスノードとは異なるものが、
再起動時にカーネルや udev によって割り当てられる可能性があります。
これは、システムの起動に失敗する原因となります。 ほとんどの場合、ブートローダの設定や /etc/fstab の変更により修正可能です。インストーラのレスキューモードを使うとよいでしょう。
しかし、次の起動時にまた同じ問題が発生するかもしれません。 - USB メモリからのインストールにおける、再起動時の問題
- 上記の問題は、USB メモリからのインストールでも問題となる可能性があります。 一時的に USB メモリをインストールされたシステムを起動するための場所として使い続け、 それからブートローダの設定ファイルを修正してください。 この回避策の詳細については、#506263 を参照してください。
- バグのあるルータがネットワークの問題を引き起こす可能性があります
-
インストール中にネットワークの問題が生じた場合、それは、あなたのマシンと Debian
ミラーの間のどこかのルータがウィンドウスケーリングを正しく扱えないために生じた可能性があります。
詳しくは #401435 や kerneltrap
のこの記事を参照してください。
この問題は、TCP ウィンドウスケーリングオプションを無効にすることで回避できます。 コンソールのシェルに移って以下のコマンドを入力してください。
echo 0 > /proc/sys/net/ipv4/tcp_window_scaling
インストール済みのシステムについては、おそらく TCP ウィンドウスケーリングオプションを完全に無効にするべきではないかもしれません。 以下のコマンドを使用すると、 たいていどのようなルータでも扱えるレンジを読み書きするよう設定できます。
echo 4096 65536 65536 >/proc/sys/net/ipv4/tcp_rmem
echo 4096 65536 65536 >/proc/sys/net/ipv4/tcp_wmem - Squeeze や Sid のインストールには使えません
- テスト版 (testing) 及び不安定版 (unstable) の passwd パッケージの変更により、ユーザアカウントの設定がうまくいきません。 詳細については #529475 を見てください。
- i386: 様々な問題
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- 2.6.24 カーネルのサイズ増加のため、フロッピーディスクからインストールする インストールイメージを提供することは叶わなくなりました。 私たちは、次のカーネルバージョンへとインストーラを切り替える機会に、 再度フロッピーインストールをサポートできるようにしたいと思っています。
- Dell Inspiron ノート PC でのネットワークハードウェアの認識ステップにてインストーラがクラッシュした、 というレポートを少なくとも一つ受け取っています。 詳細については バグ #509238 を参照してください。 回避方法は、インストーラを "vga=771" パラメータを指定して起動することのようです。
- PowerPC: 様々な問題
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このリリースでは PowerPC 版には複数の問題があります:
- swim3 モジュールのデバイスノードが作成されないことと、miboot が含まれないことにより、OldWorld PowerPC でのフロッピーからのインストールはうまくいきません
- 一部のシステムをロックしてしまうため、snd-powermac モジュールはデフォルトではロードされなくなりました — 手で /etc/modules に追加する必要があります
- s390: サポートされていない機能
-
- DASD DIAG discipline のサポートは現在利用できません
- LCS ネットワークインタフェースのサポートはもはや利用できません