Debian セキュリティ勧告

rsync -- 不正なファイル許可属性に関する稀な問題

報告日時:
1999-08-18
影響を受けるパッケージ:
rsync
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-1999-0473.
詳細:
rsync の作者 Andrew Tridgell が、以前のバージョンの rsync にセキュリティに関わるバグがあることを報告しています。 もし空のディレクトリをリモートホストの存在しないディレクトリに 転送したならば、リモートホストの許可属性がおかしくなります。 ただ、このバグは極めて稀なケースでのみ起こります。 おそらくこの問題を経験することはないでしょうが、 ホームディレクトリの許可属性はチェックした方がよいでしょう。

Andrew Tridgell さんのメッセージが、LWN - rsync (1999)Stuttgart BUGTRAQ - 1999 にあります。

BUGTRAQ への Andrew さんのメッセージからの抜粋:

…[セキュリティホール]を修正した rsync 2.3.1 をリリースしました。

ユーザは、特権を得るために故意にこの穴を攻撃することはできません (すなわち、 これは「アクティブ」なセキュリティホールではありません)。しかし、システム管理者は …不注意にシステムのセキュリティを危うくすることができました。

この修正はあなたのホームディレクトリを正しい許可属性に chmod し直し, rsync 2.3.1 にアップグレードします。バグは、rsync の受信側にあります。 したがって、あなたがクライアントをアップグレードする限り、 より古い匿名 rsync サーバを使い続けても事実上差しつかえありません。

このバグは、rsync の全てのバージョンに存在しました。 ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

修正:
ソース:
http://security.debian.org/dists/slink/updates/source/rsync_2.3.1-0.slink.1.diff.gz
http://security.debian.org/dists/slink/updates/source/rsync_2.3.1-0.slink.1.dsc
http://security.debian.org/dists/slink/updates/source/rsync_2.3.1.orig.tar.gz
alpha:
http://security.debian.org/dists/slink/updates/binary-alpha/rsync_2.3.1-0.slink.1_alpha.deb
i386:
http://security.debian.org/dists/slink/updates/binary-i386/rsync_2.3.1-0.slink.1_i386.deb
m68k:
http://security.debian.org/dists/slink/updates/binary-m68k/rsync_2.3.1-0.slink.1_m68k.deb
sparc:
http://security.debian.org/dists/slink/updates/binary-sparc/rsync_2.3.1-0.slink.1_sparc.deb