Debian セキュリティ勧告

DSA-535-1 squirrelmail -- 複数の欠陥

報告日時:
2004-08-02
影響を受けるパッケージ:
squirrelmail
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
(SecurityFocus の) Bugtraq データベース: BugTraq ID 10246, BugTraq ID 10439.
Mitre の CVE 辞書: CVE-2004-0519, CVE-2004-0520, CVE-2004-0521, CVE-2004-0639.
詳細:

squirrelmail に 4 つの欠陥が発見されました。

  • CAN-2004-0519

    複数のクロスサイトスクリプティング (XSS) 欠陥が squirrelmail 1.4.2 にあり、リモートの攻撃者が他のユーザとして任意スクリプトを実行したり、 認証情報を盗んだりする恐れがあります。攻撃手法は、compose.php のメールボックスパラメータを用いるものなど複数あります。

  • CAN-2004-0520

    クロスサイトスクリプティング (XSS) 欠陥が squirrelmail 1.4.3 およびそれ以前の mime.php にあり、リモートの攻撃者が Content-type メールヘッダを悪用して任意の HTML やスクリプトを挿入する恐れがあります。 read_body.php を用いた攻撃手法が公表されています。

  • CAN-2004-0521

    squirrelmail 1.4.3 RC1 以前に SQL インジェクション攻撃が可能な欠陥があり、 リモートの攻撃者から不正な SQL 文を実行される恐れがあります。 攻撃手法は知られていませんが、恐らく abook_database.php を用いれば可能でしょう。

  • CAN-2004-0639

    複数のクロスサイトスクリプティング (XSS) 欠陥が squirrelmail 1.2.10 およびそれ以前にあり、リモートの攻撃者が他のユーザとして任意の HTML やスクリプトを挿入する恐れがあります。(1) read_body.php の $mailer 変数、(2) mailbox_display.php の $senderNames_part 変数を使った攻撃が可能で、他に (3) $event_title 変数や (4) $event_text 変数を使った攻撃手法があるかもしれません。

安定版 (stable) ディストリビューション (woody) では、これらの問題はバージョン 1:1.2.6-1.4 で修正されています。

不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、これらの問題はバージョン 2:1.4.3a-0.1 およびそれ以前のバージョンで修正されています。

直ちに squirrelmail パッケージをアップグレードすることをお勧めします。

修正:

Debian GNU/Linux 3.0 (woody)

ソース:
http://security.debian.org/pool/updates/main/s/squirrelmail/squirrelmail_1.2.6-1.4.dsc
http://security.debian.org/pool/updates/main/s/squirrelmail/squirrelmail_1.2.6-1.4.diff.gz
http://security.debian.org/pool/updates/main/s/squirrelmail/squirrelmail_1.2.6.orig.tar.gz
アーキテクチャ非依存コンポーネント:
http://security.debian.org/pool/updates/main/s/squirrelmail/squirrelmail_1.2.6-1.4_all.deb

一覧にあるファイルの MD5 チェックサムは勧告の原文にあります。