Debian セキュリティ勧告

DSA-2245-1 chromium-browser -- 複数の脆弱性

報告日時:
2011-05-29
影響を受けるパッケージ:
chromium-browser
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-2011-1292, CVE-2011-1293, CVE-2011-1440, CVE-2011-1444, CVE-2011-1797, CVE-2011-1799.
詳細:

複数の欠陥が Chromium browser に発見されました。The Common Vulnerabilities and Exposures project は以下の問題を認識しています。

  • CVE-2011-1292

    Google Chrome のフレームローダ実装にメモリの解放後使用の欠陥があり、 攻撃方法は不明ですがリモートの攻撃者からサービス拒否攻撃や、その他の 詳細不明の攻撃が可能です。

  • CVE-2011-1293

    Google Chrome の HTMLCollection 実装にメモリの解放後使用の欠陥があり、 攻撃方法は不明ですがリモートの攻撃者からサービス拒否攻撃や、その他の 詳細不明の攻撃が可能です。

  • CVE-2011-1440

    Google Chrome にメモリの解放後使用の欠陥があり、ruby エレメント及び カスケーディングスタイルシート (CSS) トークンシーケンス周りの攻撃に よりリモートの攻撃者からサービス拒否攻撃や、その他の詳細不明の攻撃が 可能です。

  • CVE-2011-1444

    Linux 版 Google Chrome の サンドボックスランチャ実装に競合条件があり、 攻撃方法は不明ですがリモートの攻撃者からサービス拒否攻撃や、その他の 詳細不明の攻撃が可能です。

  • CVE-2011-1797

    Google Chrome がテーブルを適切にレンダリングしていないため、無効ポイ ンタを発生させる詳細不明の攻撃手法によりリモートの攻撃者からサービス 拒否攻撃や、その他の詳細不明の攻撃が可能です。

  • CVE-2011-1799

    Google Chrome が WebKit エンジンとのやりとりで変数を適切にキャストし ていないため、攻撃方法は不明ですがリモートの攻撃者からサービス拒否攻 撃や、その他の詳細不明の攻撃が可能です。

安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、これらの問題はバ ージョン 6.0.472.63~r59945-5+squeeze5 で修正されています。

テスト版 (testing) ディストリビューション (wheezy) では、これらの問題は 近く修正予定です。

不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、これらの問題はバ ージョン 11.0.696.68~r84545-1 で修正されています。

直ぐに chromium-browser パッケージをアップグレードすることを勧めます。