Debian セキュリティ勧告
DSA-2323-1 radvd -- 複数の脆弱性
- 報告日時:
- 2011-10-26
- 影響を受けるパッケージ:
- radvd
- 危険性:
- あり
- 参考セキュリティデータベース:
- Debian バグ追跡システム: バグ 644614.
Mitre の CVE 辞書: CVE-2011-3602, CVE-2011-3604, CVE-2011-3605. - 詳細:
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Vasiliy Kulikov さんにより、複数のセキュリティ欠陥が IPv6 アドパタイ ズデーモン radvd に発見されました。
- CVE-2011-3602
set_interface_var() 関数が、非特権ユーザから選択可能なインターフ ェース名をチェックしていません。この欠陥により、ローカルアクセス が可能な攻撃者から任意のファイルが上書き可能で、それ以外のユーザ からも一部のファイルの上書きが行えます。
- CVE-2011-3604
process_ra() 関数にバッファ長チェックの抜けが複数あり、スタック外 の読み出しによるデーモンのクラッシュに繋がります。
- CVE-2011-3605
process_rs() 関数は、ユニキャスト専用モードの場合に mdelay() (一 定時間待つための関数) を無条件に呼び出しています。この呼び出しは メインスレッドにあるため、処理中の全てのリクエストが MAX_RA_DELAY_TIME (通常 500mS) 以下の一定時間遅れます。入力キュー をルータ勧誘リクエスト (solicitation) で埋めることにより、全ての mdeley() 読み出しが終了するまで処理が止まるため、攻撃者はこの欠陥 により一時的なサービス拒否攻撃が可能です。
注記:上流、および Debian での既定モードは anycast モードです。
旧安定版 (oldstable) ディストリビューション (lenny) では、この問題は バージョン 1:1.1-3.1 で修正されています。
安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバー ジョン 1:1.6-1.1 で修正されています。
テスト版ディストリビューション (wheezy) では、この問題はバージョン 1:1.8-1.2 で修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、この問題はバー ジョン 1:1.8-1.2 で修正されています。
直ぐに radvd パッケージをアップグレードすることを勧めます。
- CVE-2011-3602