Debian セキュリティ勧告

DSA-2451-1 puppet -- 複数の脆弱性

報告日時:
2012-04-13
影響を受けるパッケージ:
puppet
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-2012-1906, CVE-2012-1986, CVE-2012-1987, CVE-2012-1988.
詳細:

集中型設定管理システム puppet に、複数の問題が発見されました。 The Common Vulnerabilities and Exposures project は以下の問題を認識 しています。

  • CVE-2012-1906

    Puppet は Mac OS X のパッケージファイルダウンロード時に予測可能 な一時ファイル名を使用します。この欠陥により、ローカルの攻撃者か らシステムの任意のファイルの上書きや、任意のパッケージのインスト ールが可能です。

  • CVE-2012-1986

    リモートファイルバケットからのファイル処理要求の処理の際に、puppet を騙してファイルバケット向けのディスク領域として定義されている場 所を上書きすることが可能です。この欠陥は puppet master へのアクセ ス権限を持つ認証済みのユーザから攻撃可能で、任意のファイルの読み 出しがおこなえます。

  • CVE-2012-1987

    Puppet はファイルバケットへの書き込み要求を適切に処理していません。 この欠陥を攻撃することにより、puppet へのリソース枯渇によるサービ ス拒否攻撃が可能です。

  • CVE-2012-1988

    Puppet はファイルバケットへの要求を適切に処理していません。この欠 陥は puppet master へのアクセス権限を持たないがエージェント上での 証明書のアクセス権限は持っているユーザから攻撃可能で、細工したパ ス名によりファイルバケット要求を作成することにより任意のコードの 実行がおこなえます。

安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバー ジョン 2.6.2-5+squeeze5 で修正されています。

テスト版ディストリビューション (wheezy) では、この問題はバージョン 2.7.13-1 で修正されています。

不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、この問題はバー ジョン 2.7.13-1 で修正されています。

直ぐに puppet パッケージをアップグレードすることを勧めます。