Debian セキュリティ勧告
DSA-2519-2 isc-dhcp -- 複数の脆弱性
- 報告日時:
- 2012-08-04
- 影響を受けるパッケージ:
- isc-dhcp
- 危険性:
- あり
- 参考セキュリティデータベース:
- Mitre の CVE 辞書: CVE-2011-4539, CVE-2012-3571, CVE-2012-3954.
- 詳細:
-
Debian での自動 IP アドレス割り当てサーバ ISC dhcpd に、複数の欠陥が発見されました。更に先日の isc-dhcp のセキュリティ更新 DSA-2516-1 で CVE-2012-3571 および CVE-2012-3954 の適切な修正が行われていませんでした。 今回の勧告ではこれらについて追加の修正を行います。
- CVE-2011-4539
BlueCat Networks 社により、細工した DHCP リクエストにより、正規表現によるリクエストを処理するように設定されている DHCP サーバをクラッシュさせることができることが発見されました。
- CVE-2012-3571
Codenomicon CROSS project の Markus Hietava さんにより、不正なクライアント識別子をもつメッセージによってサーバを無限ループに落とすことができることが発見されました。
- CVE-2012-3954
Glen Eustace さんにより、少なくとも DHCPv6 モードで実行中の DHCP サーバで、更におそらく DHCPv4 モードでも、メッセージ処理の際のメモリリークが発見されました。 攻撃者はこの欠陥を攻撃してリソースを使い潰し、サービス拒否攻撃を実行可能です。
安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバージョン 4.1.1-P1-15+squeeze6 で修正されています。
テスト版 (wheezy) および不安定版 (unstable) ディストリビューションでは、この問題は近く修正予定です。
直ぐに isc-dhcp パッケージをアップグレードすることを勧めます。
- CVE-2011-4539