Debian セキュリティ勧告

DSA-2710-1 xml-security-c -- 複数の脆弱性

報告日時:
2013-06-18
影響を受けるパッケージ:
xml-security-c
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-2013-2153, CVE-2013-2154, CVE-2013-2155, CVE-2013-2156.
詳細:

Context Information Security の James Forshaw さんが XML Digital Security の実装である xml-security-c に複数の脆弱性を発見しました。The Common Vulnerabilities and Exposures project は以下の問題を認識しています:

  • CVE-2013-2153

    Santuario-C++ ライブラリでの XML デジタル署名の実装が偽装問題に対して脆弱で、 任意の内容に対する既存の署名の再利用を攻撃者に許します。

  • CVE-2013-2154

    XML 署名参照処理コード内の不完全な XPointer 表現の処理にスタックオーバーフローがあり、 潜在的には任意のコードの実行につながります。

  • CVE-2013-2155

    HMAC ベースの XML 署名出力長処理にバグがあり、 特別に選択した入力の処理でサービス拒否を引き起こします。

  • CVE-2013-2156

    排他的な正規化と併せてオプションで利用する PrefixList 属性の処理にヒープオーバーフローがあり、 潜在的には任意のコードの実行を許します。

旧安定版 (oldstable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバージョン 1.5.1-3+squeeze2 で修正されています。

安定版 (stable) ディストリビューション (wheezy) では、この問題はバージョン 1.6.1-5+deb7u1 で修正されています。

不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、この問題はバージョン 1.6.1-6 で修正されています。

直ちに xml-security-c パッケージをアップグレードすることを勧めます。