Debian セキュリティ勧告
DSA-2809-1 ruby1.8 -- 複数の脆弱性
- 報告日時:
- 2013-12-04
- 影響を受けるパッケージ:
- ruby1.8
- 危険性:
- あり
- 参考セキュリティデータベース:
- Debian バグ追跡システム: バグ 702526, バグ 714541, バグ 730189.
Mitre の CVE 辞書: CVE-2013-1821, CVE-2013-4073, CVE-2013-4164. - 詳細:
-
複数の欠陥が Ruby 言語のインタープリタに発見されました。The Common Vulnerabilities and Exposures project は以下の問題を認識しています:
- CVE-2013-1821
Ben Murphy さんが REXML に無制限のエンティティ展開を発見しました。 ホストのメモリを全て消費することによるサービス拒否につながる可能性があります。
- CVE-2013-4073
William (B.J.) Snow Orvis さんが Ruby の SSL クライアントのホスト名確認に脆弱性を発見しました。中間の攻撃者に 信頼している認証局により発行された、細工した証明書を経由した SSL サーバの偽装を許す可能性があります。
- CVE-2013-4164
Charlie Somerville さんが、Ruby が浮動小数の変換処理を誤っていることを発見しました。Ruby を利用しているアプリケーションが、 信頼していない入力文字列を受け付けて浮動小数に変換する場合に、 こういった入力を提供できる攻撃者がアプリケーションのクラッシュや、 潜在的にはそのアプリケーションの権限で 任意のコードの実行を引き起こすことが可能です。
旧安定版 (oldstable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバージョン 1.8.7.302-2squeeze2 で修正されています。
安定版 (stable) ディストリビューション (wheezy) では、この問題はバージョン 1.8.7.358-7.1+deb7u1 で修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、この問題はバージョン 1.8.7.358-9 で修正されています。
直ちに ruby1.8 パッケージをアップグレードすることを勧めます。
- CVE-2013-1821