作業が望まれるパッケージ

作業が望まれるパッケージ (Work-Needing and Prospective Packages; WNPP) は、新しいメンテナを必要としていたり、 新たなパッケージ化が望まれている Debian パッケージのリストです。 これらの実際の状態を詳細にたどるため、 WNPP は現在 Debian バグ追跡システム (BTS) の疑似パッケージとなっています。


新しいメンテナを必要としているパッケージ:

支援が必要なパッケージ 62 個 (日数順 人気順)

期待されているパッケージ:

パッケージにできないソフトウェア

注意: これらのリストは毎日 6 回更新されています。 より新しい情報を得たければ、 BTS の wnpp 疑似パッケージ をチェックしてください。


WNPP の使い方

BTS を使っているので、 すべての開発者はすでにシステムの詳細 (新しい情報の投稿、情報の修正、未解決の要求を閉じるなど) に馴染んでいます。 しかし一方で、高レベルの自動化を達成するため、 いくつかの手続きを守らなければいけません。

新しい情報を提出するためには、やや不自然ではありますが、 各々の (期待されている) パッケージをバグとして wnpp 疑似パッケージ に提出します。ソースパッケージからビルドされるバイナリパッケージごとに バグを提出するのではなく、1 つのソースパッケージに 1 つだけバグを提出しなければ いけないという点に注意してください。

「reportbug」を使った新規項目追加

reportbug (apt-get install reportbug) を使うことができます:

$ reportbug --email username@domain.tld wnpp
Using 'Your Name <username@domain.tld>' as your from address.
Getting status for wnpp...
Querying Debian bug tracking system for reports on wnpp
(Use ? for help at prompts.)
...

WNPPに対して報告された、同じパッケージへの重複するレポートを防ぐために 読まなければいけないバグのリストを見ることになります。

バグリストの後、リクエストタイプを尋ねられます:

What sort of request is this?

1 ITP This is an ‘Intent To Package’. Please submit a package description
along with copyright and URL in such a report.

2 O The package has been ‘Orphaned’. It needs a new maintainer as soon
as possible.

3 RFA This is a ‘Request for Adoption’. Due to lack of time, resources,
interest or something similar, the current maintainer is asking for
someone else to maintain this package. He/she will maintain it in
the meantime, but perhaps not in the best possible way. In short:
the package needs a new maintainer.

4 RFH This is a ‘Request For Help’. The current maintainer wants to continue
to maintain this package, but he/she needs some help to do this, because
his/her time is limited or the package is quite big and needs several
maintainers.

5 RFP This is a ‘Request For Package’. You have found an interesting piece
of software and would like someone else to maintain it for Debian.
Please submit a package description along with copyright and URL in
such a report.

Choose the request type:

リクエストタイプを選択した後、パッケージ名を尋ねられます:

Choose the request type: x
Please enter the proposed package name: PACKAGENAME
Checking status database...

それから、リクエストを送信するかどうか尋ねられます:

Report will be sent to Debian Bug Tracking System <submit@bugs.debian.org>
Submit this bug report (e to edit) [Y|n|i|e|?]?

電子メールを使った新規項目追加

WNPP に対して、電子メールでレポート/バグを報告することができます。 その提出形式は以下のようにします:

To: submit@bugs.debian.org
Subject: タグ: パッケージ名 -- 短いパッケージの解説

Package: wnpp
Severity: 下記参照

パッケージに関するいくつかの情報。ITP か RFP の場合は パッケージ (.deb かオリジナルソース) を取得できる URL が必須です。 またライセンスに関する情報も必須です。

利用するタグとそれに対応する重要度:

O normal パッケージは「メンテナ不在 (Orphaned)」になります。できる だけ早く、新しいメンテナを必要としています。パッケージが 高い優先度を持っているか標準パッケージであれば、重要度は important にするべきです。
RFA normal これは「メンテナ募集 (Request for Adoption)」です。 時間や資源、興味などが足りないせいで、現在のメンテナがほかの メンテナにこのパッケージの保守をお願いしています。現在のメンテナは、 当面の間は保守するでしょうが、たぶん最良の方法ではありません。 要するに、このパッケージは新しいメンテナを必要としています。
RFH normal これは「支援を求めている (Request For Help)」ものです。 現在のメンテナは、このパッケージのメンテナンスを継続したいと思っていますが、 時間がなかったり、パッケージが非常に大きく数名のメンテナが必要で、 支援を必要としています。
ITP wishlist これは「パッケージにしたい (Intent To Package)」 ものです。この場合は、著作権、URL、 パッケージの説明を提出してください。
RFP wishlist これは「パッケージの要求 (Request For Package)」です。 誰かが興味深いソフトウェアを見つけたので、ほかの誰かに Debian で保守してほしいということです。この場合は、著作権、URL、 パッケージの説明を提出してください。

項目の削除

これらのバグを閉じる手順は次のとおりです:

O パッケージを保守することを決断したら、 そのパッケージにメンテナ候補がいて、 アーカイブからの自動削除は回避されたことをほかの人に知らせ、 さらにあなたがそのバグの所有者となるために、 バグを「O」から「ITA」に改称します。 実際にパッケージを引き受けるには、Maintainer: フィールドにあなたの名前を入れてアップロードします。このとき changelog に * New maintainer (Closes: #bugnumber) と書いておくと、 そのパッケージがインストールされたときに自動的にバグが閉じられます (bugnumber は対応するバグ報告の番号で置き換えてください)。 さらに、実際に新しいメンテナとしてパッケージをアップロードする前に、 上流で新バージョンがリリースされていないかどうかチェックし、 未解決のバグの修正を試みるべきです。
RFA

パッケージを保守することを決断したら、 そのパッケージにメンテナ候補がいて、 アーカイブからの自動削除は回避されたことをほかの人に知らせ、 さらにあなたがそのバグの所有者となるために、 バグを「RFA」から「ITA」に改称します。 実際にパッケージを引き受けるには、Maintainer: フィールドにあなたの名前を入れてアップロードし、 パッケージがインストールされたらこのバグを閉じます。

そのパッケージメンテナだったあなたが、 「RFA」したパッケージの保守を放棄することを決めたのなら、 バグレポートを「RFA」から「O」に改称してください。 もし要求を取り下げるならバグを閉じてください。

RFH

通常このバグは、 メンテナがこのバグが意味をなさなくなったと判断した場合にのみ、 報告者 (すなわちパッケージメンテナ) によってクローズされるべきです。 一人以上の人が支援を申し出た (り、実際に提供した) 場合、もしくは、 メンテナ自身がパッケージを処理できると考えるようになった場合などです。

もしパッケージメンテナとして支援をあきらめて、 パッケージのメンテナを募集することを決めたり (RFH を RFA に変更)、パッケージの保守を放棄 (O) したいなら、 バグをクローズせずに、タイトルを変更して新たなバグを報告してください。

ITP

ソフトウェアをパッケージ化してアップロードし、 そのパッケージがインストールされたらこのバグを閉じます。

もしあなたの考えが変わって、パッケージ化する気がなくなったら、 バグを閉じるか、RFP として改称し分類し直すか、 どちらかあなたが適当と思う方にしてください。

プログラムのパッケージ化に際して問題 (例えば、「パッケージ化しようとしているプログラムが、 まだパッケージ化されていない別のプログラムに依存しており、 それをパッケージ化する時間がない、など) と遭遇した場合は、 その問題を追加情報として ITP に記録するとよいでしょう。そうすれば、 あなたが取り組み中のパッケージ化がどうなっているのかが明らかになります。

RFP これをパッケージ化することにしたら、このプログラムが パッケージ化の作業中ことをほかの人に知らせ、 さらにあなたがそのバグの所有者となるために、 バグレポートを「RFP」から「ITP」に改称します。 それからソフトウェアをパッケージ化、アップロードして、 そのパッケージがインストールされたらこのバグを閉じます。

今回の ITP や RFA などを開発者のメーリングリストにも知らせたい場合は、

X-Debbugs-CC: debian-devel@lists.debian.org

のようなヘッダをメッセージに追加してください (これは実際のヘッダであり、擬似ヘッダではありません)。

もちろん、これらのバグを閉じる最も簡単な方法は、パッケージの changelog の何をやったのかという記載に (closes: bug#nnnnn) と付け加えることです。この方法をとれば、新しいパッケージがアーカイブに インストールされたあとに、バグが自動的に閉じられます。

注意: バグレポートの再割り付けや改称や所有者変更をする必要がある場合は、 新しいレポートを送付するのではなく、BTS 制御ロボットにメールを直接送るか、 あるいはレポート番号 @bugs.debian.org にメールを送って制御用疑似ヘッダを使う必要があります。

注意: あるパッケージが非常に長期間メンテナ不在になっていたら、 我々はパッケージが本当に必要とされているのかを調査します。 もし必要とされていなければ、FTP 管理者はそのパッケージを 不安定版 (unstable) から削除するように頼まれることになるでしょう。

もし何らかの理由で WNPP メンテナに連絡をとる必要があるなら、 wnpp@debian.org にお願いします。