Debian ウィークリーニュース - 2002 年 7 月 9 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 今年の第 26 号へようこそ。Michael Golly さんがとうとう自分の オンライン ショップで DVD+R に焼いた (i386 用の) Woody を注文できるようになったと 私たちに知らせてきました。真理省より: もしあなたがパッケージだったら? 知りませんか? 自分で調べてください

ドイツの Debianforum に 500 名のユーザが。 Sebastian Feltel さんは debianforum.de が 500 番目の登録メンバーを 加えたと私たちに言いました。このフォーラムは約 6 か月間運営されており、 ドイツ語を話すユーザを対象にしています。「X をどうやってインストールするか」 のようなスレッドがあるので、debianforum.de は ドイツ語を話す国の Debian 初心者および上級者の両方にとって重要なサイトになりました。

RFC: LaTeX Public Project License。 Claire Connelly さんは LaTeX Project が LaTeX Project Public License の 変更を検討する過程にあると 報告しました。彼女は Debian 関係者がこの 変更について表明した懸念のいくつかを要約しようとしました。したがって、 Frank Mittelbach さんは LaTeX Public Project License の現在のバージョン (1.2) ではなくバージョン 1.3 の草稿の批評を求めました。

システムの設定を管理する。 Alex Borges さんは最近自分の設定にリビジョン管理が必要になったので、Debian コミュニティにどうやって設定を管理しているか たずねました。回答は 印象的で、 prcscomfortable rcsEmacs, rcs with Makefile そして cvs を使う広範囲なバージョンを含みます。

マルチユーザウェブサーバ上のパーミッション。 Jason Lim さんはユーザに所有されているディレクトリが Apache の設定で 言及されているウェブサーバ上でディレクトリやパーミッションをどう設定する べきか 疑問に思いました。もしこのようなディレクトリが削除されたら、 Apache はもはや起動しなくなります。返事で、Peter Palfrader さんは複雑だが うまくいく設定を 提供しました

LaTeX の起動速度がおそくなった? Rainer Dorsch さんは latex が起動時に自分のホームディレクトリ 全体を 降りていくと 報告しました。大きなホームディレクトリやネットワーク経由で マウントされたシステム上ではこれは起動をかなり遅くすることがあります。 この動作は kpathsea の検索パス中の二重スラッシュによって引きおこされて いると わかりました。二重スラッシュはそこからのディレクトリ構造全体の 検索を示します。 kpathsea はパス検索用ライブラリで、主に TeX およびその ユーティリティに使われています。

Debian FreeBSD i386 の開発。 Nathan Hawkins さんは Debian システムを i386 アーキテクチャ上の FreeBSD 上に移植する計画を 発表しました。中間目標には構築システムを完成させる こと、buildd (Debian 独自の自動パッケージ構築ソフトです) を動かすこと および Debian アーカイブで サポートされているアーキテクチャになることが 含まれます。興味深いことに、XFree86 はすでに 動いていますが、パッチを 整理する必要があります。

NetBSD の実験的インストールディスク。 Matthew Garrett さんは Debian GNU/NetBSD の非常に実験的な インストール ディスク発表しました。ブート後にこのディスクは Debian システムの ネットワークインストールを続けます。しかし、このディスクは開発にのみ 有益であって、オペレーティングシステム全体をインストールするわけでは ありません。これをバックアップに保存していない重要なデータを含むシステム 上で使うべきではありません。

Woody リリースの状況。 Anthony Towns さんはもうひとつの 状況報告を提出し、この中で彼は Woody リリースを現在遅らせている理由を議論しました。セキュリティ構築 インフラストラクチャにはいまだ取り組むべき欠点があります。リリース前に 修正する必要があるセキュリティ関連の問題がまだ残っています。これらの 問題があるにもかかわらず、リリースは近そうに見えます。

Wiki ベースの文書プロジェクト。 Morten Hustveit さんは Debian プロジェクトについての文書をユーザが自由に 追加したり修正したりできる、 Wiki ベースのシステムを使うという考えを 持ち出しました。すべての Wiki の目的は学びたい人がだれでも簡単に情報を 共有できるメディアを提供することです。Debian システム関連の Wiki システムはすでに設置され、 システム管理についての合作文書を含んでさえ います。あるいは、 SuperLinux EncyclopediaDebian の章を 使えるでしょう。

NEWS.Debian を導入すること。 Joey Hess さんは大きな変更や更新などをユーザに警告するメモとして debconf を 乱用する問題について DebConf で行った議論を 報告しました。うかんだ考えの ひとつは README.Debian および changelog.Debian ファイルをおぎなうために NEWS.Debian ファイルを追加することです。これにはこのファイルを解析して 表示する、 apt-listchanges のようなツールが必要になるでしょう。

X で su すること。 Osamu Aoki (青木 修) さんは学んだ意見を 求めていて、X を一般ユーザとして使って いるときにグラフィカルプログラムを root として動かすのに Debian Reference の読者にすすめるべきことを知りたいと思いました。しかし、 主な問題はタイプ量を減らすためにレガシーコードをどこに置くかです。 まだパッケージ化されていないツールである sux が可能な解決策として 言及されましたが、これはまだ Debian で利用できないわけですから...

MAKEDEV を書きなおす? Andres Salomon さんはいやな動作をし、いくつかの欠点を持つ MAKEDEV スクリプトの代用品についての作業を はじめました。これはシステム バイナリのディレクトリにあるので、/usr にあるものには どれにも依存しては いけません。したがって高級言語を使うことはできません。すると残るのは シェルか C です。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージは最近 Debian アーカイブに追加されたか、または 重要な更新を含んでいます。

みなし子化されたパッケージ。 2 個のパッケージが今週みなし子化されて、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 82 個になりました。フリー ソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナに感謝します。完全な リストは WNPP のページをごらんください。もしこのパッケージを 引き取りたいならバグ報告にひとこと追加して題名を ITA: に変更してください。

興味深いことを見ましたか? Debian 週刊ニュースに含めるのにふさわしいと思うことを見るたびに私たちに メールを送ってください。残念ながら私たちはすべてを見ているわけでは ありません。そして今月はいそがしくなりそうです。もちろん、ボランティアの 筆者によって書かれた完全な記事も歓迎します。 寄稿のページを ごらんください。あなたのメールを dwn@debian.org でお待ちしています。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Yooseong Yang and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。