Debian プロジェクトニュース - 2012 年 1 月 9 日

今年最初の DPN、debian コミュニティの会報、にようこそ。この号で取り上げられている話題は:

Debian Edu/Skolelinux 6.0.3 beta2 の公開

Petter Reinholdtsen さんは Debian Edu Squeeze 6.0.3 beta2 の公開を発表しました。ダウンロードとインストール方法の説明がウィキと、特に便利な Getting Started の章に書かれています。 この章の中では最初のログイン方法が説明されています。 フィードバックやインストール報告は Debian Edu のメーリングリスト 宛に送信してください。

Debian Edu は学校やその他の教育機関で使える教育用の Debian Pure Blend を作ることを目的とするプロジェクトです。Debian Edu プロジェクトは、 学校ですぐに使える 完全でフリーなソフトウェアソリューションである Skolelinux の開発と保守を行っています。 Debian Edu に関するより詳細な情報を得るには、関連のウィキをご覧ください。

DPL からの一言

Stefano Zacchiroli さんは、DPL からの一言的なメールを送り、その中で Martin Michlmayr さんが監査役として行った仕事について報告しました。これは Debian の経費と予算を再建するためのものです。Stefano さんは、あわせて Wheezy のアートワークに向けた組織化を手伝ってくれる人の募集と、Gunnar Wolf さんが有志として Debian を代表し、Creative Commons の 4 版更新についての議論を注視することになったということもアナウンスしました。

予定されている X サーバの新リリース

Cyril Brulebois さんは予定されている X サーバのリリース 1.12 についてブログを書きました: 大きな変更点の一つは XI2.2 パッチの追加で、これはマルチタッチのサポートに関連するものです。他の重要な変更としては、Intel の Sandy Bridge の新しいアクセラレーションサポートが Debian パッケージに追加されます。

PNAS における Debian についての科学記事

Michael Hanke さんは、アメリカ合衆国の Proceedings of the National Academy of Science (PNAS) がDebian に収録されているソフトウェアの進歩についての論文を出していることに気付きました

Debian やそのソフトウェアについて、他にも研究をご存知なら、関連する wiki ページに追加することができます。

新しい Debian のインフォグラフィック

Claudio Filho さんによって素晴らしい Debian に関するインフォグラフィックが公開されました。Claudio さんによればこの主な動機は、Debian がエンドユーザにとっていかに有益かを彼らに向けて「描く」ことです。
同様の取り組みがこれまでに Stéphane Blondon さんDebian 時系列ウェブサイトと、それに関連した Debian パッケージを開発したChris Lamb さんによってなされてきました。

Debtags ウェブサイトの新しいインターフェイス

Enrico Zini さんはDebtags ウェブサイトの新しいインターフェイスを発表しました。 Debtags はタグ付けにより Debian パッケージを分類するプロジェクトです。 Enrico さんは Debtags はパッケージアーカイブを表示、検索、 保守、操作するための高度な方法を実現するための、 使いやすく構造化されたメタデータの集合を作ることで、 パッケージにカテゴリ (タグと呼ばれる) を付け加えます。2005 年にこのプロジェクトについて発表する中で述べました。 新しいインターフェイスを使うことで、パッケージの検索Debtags の統計の観覧、もちろんタグ付け活動の手伝いも出来ます。 Debtags に関するより詳細な情報を得るには、関連のウィキをご覧ください。

apt-get purge defoma

Paul Wise さんが、defoma から fontconfig への移行が最終的に完了したことを報告しました。Defoma は Debian 固有のフォントマネージャで、長い間メンテナンスされていませんでした。一方でその代替 (fontconfig) はディストリビューションを選ばない上に開発元で手厚くサポートされてきています。この 3 年にわたり、Debian フォントタスクフォースはこの結果を得るために多くの作業を行ってきており、特に Christian Perrier さんと Paul Wise さんの仕事は素晴らしいものでした。移行が完全にスムーズにはいかない、ということに注意してください: Xorg はまだ fontconfig をサポートしていないので、当面、サーバサイドのフォントに頼っているプログラムは、X サーバが知っているディレクトリにフォントを配置する xfonts- パッケージのみ使用可能ですし、加えて Ghostscript とCJK にはいくつか問題があると Paul さんは言っています。

インタビューの追加

前回の Debian プロジェクトニュース以降、 今週の Debian ポッドキャスト が新たに 2 つ公開されました。 Jonathan Nadeau さんによる Northeast GNU/Linux Fest に関するものと Raphaël Hertzog さんによる Debian ハンドブックに関するものです。

新しい Debian の裏方インタビューが公開されました。 カーネルチームのメンバーである Ben Hutchings さんへのインタビューです。

さらに、NeuroDebian チームINCFからインタビューを受けました。

その他のニュース

開発ニュース寄せ集めの第 27 号が発行され、以下の話題が取り上げられました。

Uwe Hermann さんが便利に使える Debian GNU/Linux 上で OpenVPN を利用する簡単な手引きを公開しました。

Jonas Smedegaard さんは、 彼がインドネシアのアチェで行われたラジオトーク番組に出演した後にインドネシアの新聞 Serambi が彼の Debian へのかかわりに関する記事を書いたことを報告しました。Jonas さんはDebian Pure Blends に関する一連の講演を行うためにアジアを旅していました。 彼の旅行に関するより詳細な情報を得るには、関連のウィキをご覧ください。

ウェブチームは 全ての言語が UTF-8 への移行を完了したことをアナウンスできて喜ばしいです。 このため、Debian ウェブサイトは現在全ての人に対して UTF-8 で利用可能です。これに関して働いた全ての翻訳者に感謝します。

Asheesh Laroia さんは OpenPGP と GNU Privacy Guard の 短い鍵 ID に関する興味深い記事を書きました。 この中で、短い鍵 ID は容易に衝突させることが出来るため、 これを使うことは基本的には安全ではないとしました。

Debian プロジェクトは Datamation 上で 2011 年: Linux にとって失望の年とタイトルのつけられた Bruce Byfield さんの記事中で話題に上りました。著者によれば、 実際のところさまざまなオープンソースプロジェクトが 2011 年に低迷したにもかかわらず、Debian プロジェクトは 2011 年の大部分を自身の改革に費やしました。過去 12 ヶ月の間、Debian プロジェクトは、数ある改革の中でも特に、Debian 派生物との協力関係の推進、 新メンバープロセスの改革、IRC トレーニングセッションの試行を行いました。

Martin Zobel-Helas さんは Debian 開発者の内部 LDAP ディレクトリである db.debian.org に Debian ウェブサイトのメインテーマを適用したことを発表しました。 ここ数日間で、Cristoph Berg さんのおかげで、Debian 品質保証ウェブサイトも、 このメインテーマに切り替わりました。

Russ Allbery さんは Debian と人気に関する興味深いブログ記事を書きました。

今後のイベント

今後、いくつかの Debian 関連のイベントが予定されています。

Debian 関連のイベントや会議に関するより多くの情報を得るには、Debian ウェブサイトのイベントセクションを参照するか、 いろいろな地域におけるイベント用メーリングリスト (ヨーロッパオランダラテンアメリカ北アメリカ) を購読してください。

Debian ブースを運営したり Debian インストールパーティーを開催しませんか? 開催予定の Debian 関連のイベントについて知りませんか? 講演のページにリンクを貼りたい Debian 関連の講演を行いましたか? そのような場合は、Debian イベントチーム宛に電子メールを送信してください。

Debian の新しい協力者たち

前回の Debian プロジェクトニュース発行の後、15 人の方々がパッケージのメンテナンスを開始しました。 Werner Detter さん、 Fredrik Thulin さん、 Eleanor Chen さん、 Sergiusz Pawlowicz さん、 Brian Thomason さん、 Mike Gabriel さん、 Ko van der Sloot さん、 Paul Boddie さん、 Mark Vejvoda さん、 Patrick Ulbrich さん、 Lucia Prado さん、 Jon Ludlam さん、 Kamil Ignacak さん、 Mike McClurg さん、 Leo Iannaconeさんを私たちのプロジェクトに歓迎します!

次期リリースに関するリリースクリティカルバグの統計

Ultimate Debian Database のバグ検索インターフェイスによれば、次期リリースである Debian 7.0 Wheezy には今のところ 797 のリリースクリティカルバグがあります。 簡単に修正できるか修正作業が始まっているバグを除けば、 リリースまでにおよそ 532 のリリースクリティカルバグの修正が必要です。

統計の詳細と、これらの数値を解釈する方法のヒントを参照できます。

Debian インストーラローカライゼーションの現状

Christian Perrier さんは、最近彼が報告したDebian インストーラローカライゼーションの中で、18 の言語が D-I の主要なファイルに関して今のところ最新であり、現在 10 の言語 (チェコ語、 ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、カザフ語、オランダ語、 ポルトガル語、ロシア語、スロバキア語) が 100% 翻訳済みである。 と報告しました。

Christian さんは以前partman-zfs に行われたとても大切で重大なある修正により、sublevel 4 に含まれる文字列が破壊された。と伝えました。 このため、今回の結果は、前回伝えた翻訳状況の結果よりも少なくなっています。 しかし、翻訳者の皆様がすばやく修正を行ったため、多くの言語について Debian インストーラは全て翻訳済みの状態になりました。

重要な Debian セキュリティ勧告

Debian セキュリティチームは最近、以下のパッケージ (抜粋) にセキュリティ勧告を公開しました: torxorgdtcmediawikiasterisklighttpdlibsoup2.4unboundjasperheimdalinetutilsopenswankrb5、krb5-applipmitoolcyrus-imapd-2.2ffmpegkrb5foomatic-filterssquid3ecryptfs-utilssuper。 勧告の内容をよく読んで、適切な対策を講じてください。

これらは、先週のセキュリティ勧告の中からより重要なものだけが抜粋されていることに注意してください。Debian セキュリティチームが公開したセキュリティ勧告の最新情報をチェックする必要があるなら、アナウンスを受けとるためにセキュリティメーリングリスト (これとは別に backports セクションのメーリングリストstable-updates セクションのメーリングリストあるいは旧安定版である Lenny 向けの volatile セクションのメーリングリスト) を購読してください。

新規の注目パッケージ

最近、367 のパッケージが不安定版の Debian アーカイブに追加されました。新規パッケージからの抜粋:

作業が必要なパッケージ

現時点で、203 のパッケージがメンテナ不在となり111 のパッケージがメンテナの引き継ぎを募集中です: 完全なリストは支援が必要なパッケージをご覧ください。

これからも DPN を読みたいですか?

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バックナンバーもご利用いただけます。

今週号の Debian プロジェクトニュースは Cédric Boutillier, Francesca Ciceri, David Prévot, Justin B Rye and Paul Wise が編集しました。