Debian 6.0.1 リリースのISOイメージ修正

2011 年 3 月 29 日

リリース後のテストで 6.0.1 更新リリース向けに作られたイメージに様々なバグが明らかになりました:

  1. 小さなCD向けにインストーラの誤ったコードを使っていた
    ネットワークインストール及び名刺サイズCD用のビルドに使ったスクリプトの設定が誤っていて、 修正した Squeeze 版ではなくテスト版 (testing、Wheezy) 版の Debian インストーラを使っていました。
  2. 一部のアーキテクチャ向けDVDイメージのサイズを誤った
    元はと言えば、6.0.0 Squeeze リリースで一部のCDイメージの容量がCDに収まらない問題が起きました。 Squeeze リリースノート追加後に改変した複数のアーキテクチャ向けの KDEインストール用CDイメージが大きくなりすぎました。 リリース日の最後の最後でいくらか修正を試み、問題は緩和されました。 残念ながら (こういった小手先の対処ではよくあることですが) 次のリリースではうまくいかずに不測の問題を引き起こしました。 DVDに合うサイズになっているはずの 6.0.1 の様々なイメージが約 700 MiB のサイズになっています。
  3. 更新用CD及びDVDでパッケージやソースファイルが欠けている
    Lenny と Squeeze のリリースの間で debian-cd パッケージの相当量のコードがわかりやすく保守を容易にするために書き直されました。 その過程で冗長と思われた一部の古い支援スクリプトが削除されました。 残念ながらその判断は誤りでした。更新用のCDやDVDイメージを生成するupdate-cd スクリプトが正しく機能するために必要な2つのスクリプトが削除されました。 この手落ちによりポイントリリースの日に作成されたイメージには不具合がありました。 パッケージやソースのデータは収録されましたがメタ情報ファイルの Packages.gz と Sources.gz が欠けていました。

上記で挙げた各状況の失敗例について分析し、原因を突き止めました。 全ての問題について修正が作られ、置き換えたイメージが作成、テストされました。 新しいイメージは私たちの通常の命名規則に従って、バグを修正した再ビルドを示す 6.0.1a というバージョンが付けられました。

バージョン 6.0.1 と付けられた前のイメージを既にダウンロードしたユーザは、 上記で挙げられているバグの影響がなければ新しいイメージをダウンロードする必要はありません。 当該バグの影響があるユーザが修正されたイメージを作成するもっとも簡単な方法は jigdo を使って、 前のイメージの作成時に既にダウンロードしたファイルを走査することです。

一連の誤りにより被ったあらゆる不便について謝罪します。 Debian CD チームの次に行う作業はCDイメージ向けQAの自動化をもっと広範囲に取り入れることで、 将来こういったバグが発生する可能性を著しく低減させることを期待しています。

Debian について

Debian は 1993 年に Ian Murdock によって完全にフリーでコミュニティによるプロジェクトとして設立されました。 それから、プロジェクトは最も大きく、 そして影響力のあるオープンソースプロジェクトの一つに成長しました。 世界各地から集まった数千人のボランティアらの協力によって Debian のソフトウェアは作成/メンテナンスされています。 70の言語が用意され、膨大な種類のコンピュータをサポートしているため、 Debian は自身のことをユニバーサルオペレーティングシステムと呼んでいます。

連絡先について

より詳細な情報については、Debian のウェブページ https://www.debian.org/ を訪れるか、<press@debian.org> 宛にメールを送ってください。