Debian ウィークリーニュース - 2002 年 2 月 20 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 今年の第 8 号へようこそ。Woody リリースについての期待できそうなニュースを 受けとりましたが、下記をごらんください。リリース構造についての今週の 口論を見のがしたなら、ここにそのスレッドへの リンクがあります。

新アップロードシステム。 James Troup さんはついに新しいパッケージが処理されて Debian アーカイブに 入る前にアップロードされる Incoming ディレクトリの新しい構造と実装の なまなましい詳細を 明らかにしました。この変更の主な利点は incoming.debian.org から一般向けに公開されるパッケージは次のアーカイブ 処理でインストールされる予定のものだけだということです。この変更は 暗号関連のソフトウェアを main アーカイブに入れるのに必要でした。この システムはまず non-US サーバにインストールされ、安定しているとわかったら ftp-master にインストールされる予定です。

Sun Solaris 上での Debian。 John Groenveld さんは Solaris マシンの中で動く Debian システムについての 議論をはじめました。しかし、彼の提案はそのアーキテクチャ上で ネイティブな Debian を動かそうというものではなく、SunPC/bochs 上で、という ものです。これは Sun の顧客にたとえ x86 ではないアーキテクチャで、他の 会社が自社のアプリケーションでそのアーキテクチャをサポートする計画が なくても、Linux バイナリそしてより多くのアプリケーションの世界を 開くでしょう。Debian プロジェクトについての興味深い意見を つけ加えた人も いました: 「パッケージが更新されたり修正されたりしないならば、彼ら (パッケージメンテナ) の個人的な評判をかけていることになります」

新しい安定版リリース (r6) が準備中です。 もうひとつのドンキホーテ的な試みとして、Joey さんはふたたび Debian の安定版 (stable) バージョン (2.2) の更新の 作業をしています。パッケージリストは現在 11 個ものセキュリティ上の更新を含んでいます。Joey さんの計画は 6 番目の 改訂版を 3 月はじめにリリースすることです。しかし新しい incoming システムが このじゃまになる可能性があります。パッケージリストに感想をいいたいなら、 彼にメールを送ってください。

ミニ CD のための非公式 Woody イメージ。 Ho-seok Lee さんが 3.5" CD におさまる i386 アーキテクチャ向けの約 180MB の 小さな非公式 CD イメージを開発しました。このイメージは手作業で作られ、 Sawfish、IceWM、XMMS パッケージ、そして ReiserFS、Ext3FS および ADSL ユーザのための PPPoE モジュールをサポートする Linux カーネル 2.4.17 などの 280 個のDebian パッケージを含んでいます。このイメージ全体を ここから ダウンロードできます。

Woody リリースの状況。 Anthony Towns さんは来たるべき Woody リリースについての新しい 状況の 報告を提出しました。よい知らせは base システムがよい状態にもどったと いうことです。いくつかの重要なパッケージにまだバグがありますが、その 大半はなんとかできるようです。悪い知らせはかなりの数のパッケージにいまだに リリースクリティカル (release critical、RC) バグがあって、そのパッケージは いつ Woody から削除されるか分からないということです。興味のある パッケージにRC バグがたまっていて、それをリリースしたいなら、メンテナにも あなたにもそれを修正するための時間がもうほとんどありません。

Debian メーリングリストでのスパム (SPAM)。 Debian プロジェクトが提供するメーリングリストは公開で、だれでもその ほとんどにメールを送ることができます。メーリングリストのアドレスは 公開情報なので、残念ながらスパマにも乱用されています。これについてできる ことはできるかぎりスパムを取り除いて、メーリングリストを非公開にする以外は ほどんどありません。前者をすでに行っていまずが、後者をする予定はありません。 スパマについて文句を言う人たちには感謝しますが、どうかお願いですから、その 文句をどこに送ろうとしているのか 3 回考えてください。Debian が運営する メーリングリストの講読者が Debian のメーリングリスト上のスパムについての 文句を Brainfood に向かって言っているもうひとつの がここにあります。

Debian の自動構築? すべての Debian パッケージをソースから再構築できるか疑問に思ったことは ありますか? 理論的には、これは可能なはずです。多くのパッケージがそれを 構築する前にインストールする必要があるパッケージを述べる Build-Depends を 提供しています。Junichi Uekawa さんは 512 MB のメモリを持つ Athlon 900 を 使ってすべての Debian パッケージを再構築しようとしました。4114 個の パッケージがうまく構築でき、375 個が失敗しました。とても印象的です。

先週のバグ退治パーティの報告。 Colin Watson さんは 7 回目のバグ退治パーティ (Bug-Squashing Party、BSP) が 多くの開発者、アカウント申請者そしてユーザを引きつけたと 報告しました。 リリースクリティカル (RC) バグの数は金曜朝の 442 個から現在の 331 個まで 下がりました。この多くはバグを退治した人がパッチを提供したり非メンテナに よるアップロード (Non-Maintainer-Upload、NMU) を行ったためです。delayed incoming ディレクトリは現在 72 個のバグ (その多くが RC です) の修正を 含んでいます。

rsync が壊れたあとのミラーの修復。 Josip Rodin さんはほどんどの Debian ミラーが最近 rsync が壊れたあと 自動的に回復したと 報告しましたrsync がこの前修正されて、壊れた ファイルを検知できるはずなので、こうなるのが期待されていました。彼は 現在 290 個の公式に登録された Debian ミラーがあるとも言いました。すべての ミラー管理者は最後に調べてから何が 変更されたか調べるべきです。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージが最近 Debian アーカイブに追加されました。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はごぞんじでしょう。これらのパッケージがひとつでもインストール されていたらシステムを更新してください。

みなし子化されたパッケージ。 3 子のパッケージが今週みなし子化されて、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 108 個になりました。フリー ソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナに感謝します。完全な リストは WNPP のページをごらんください。もしこのパッケージを 引き取りたいならバグ報告にひとこと追加して題名を ITA: に変更してください。

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今週号の Debian ウィークリーニュースは Yooseong Yang and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。