Debian プロジェクトニュース - 2012 年 7 月 12 日

今年 14 号目の DPN、Debian コミュニティの会報、にようこそ。この号で取り上げられている話題は:

Wheezy の新しいアートワーク

次期リリース Debian 7.0 (Wheezy) 用の Debian システムのデフォルトアートワークとして Joy テーマが選ばれました。軽量でシンプルなこのテーマは効率の良さを売りにしています。また、 より賑やかなデスクトップが好きな人向けに desktop-base パッケージには Joy Inksplat という派手な亜種が含まれています。Wheezy 以降のリリースでは、 切り替え可能な複数のテーマ、より細分化されたテーマパッケージ、 メタパッケージを導入するとことが当初から考えられています。

DebCamp からの報告

先週、ニカラグアのマナグアにある Centroamericana 大学で DebCamp が開催されました。とても実りの多い週になったことが以下に示す参加者のレポートからわかります。Cristian Perrier さんは 自分のブログで、国際化と地域化と Samba のパッケージ化に関する自身の取り組みについて説明しました。Joey Hess さんは git-annex assistantDebian の CD の進捗について述べました。Gregor Herrmann さんは Debian Perl グループ内での自身の取り組みについてブログ記事を書きました。Steve McIntyre さんは自分が発表者になっている 6 つのセッションの準備状況についてブログ記事を書きました。Gunnar Wolf さんは DebCamp が正式に始まったことを報告しました。
今週は Debian 開発者の為のカンファレンス、DebConf12 が DebCamp に引き続き開催されています。DebConf12 の初日には、愛好家、ユーザ、開発者、Debian とフリーソフトウェアについてもっと知りたい人達の為のオープンなイベント、Debian Day が開催されました。DebConf で行われたセッションの全てがビデオ配信されています (これは多くの人にとって喜ばしいことです。) カンファレンスのスケジュールとビデオストリーミング関連のリンクは DebConf の専用ページ から利用できます。

DPL からの一言

Stefano Zacchiroli さんは DebConf12 の会場から DPL 活動に関する月間報告を送信しました。今月 Debian は secure boot に関する FSF のキャンペーンに参加し、DuckDuckGo は収益分与の合意後に行われた寄付に関する最初の報告を送信しました。Stefano さんはプロジェクトの進化、特に DM の権限を管理する方法の変更に関する提案と debian.net ドメインのエントリ作成ポリシーの変更に関する提案、を目的とする興味深い議論に触れました。

Stefano Zacchiroli さんは自身にとって最後の講演 DPL からの一言DebConf12 の初日に行いました。講演 (スライド) の中で、Debian 初期の歴史、現状、広範なフリーソフトウェアコミュニティにおける Debian の立場の進化、Debian の行動指針が述べられました。Stefano さんは講演の総括として Debian はフリーソフトウェアに対して根本的な役割を果たしている と主張しました。さらに、Debian がフリーソフトウェアコミュニティにおける自身のの役割に従って行動する上で負うべき責任、 貢献レベルを正常に保つこと、コミュニティの多様性を拡大すること、時間通りにリリースすること、 リリースフリーズ期間を短く保つこと、コードの共同所有、企業からの関与を低くすること、 将来的に変化する可能性のある DPL の役割をどのように行うか、の達成度を検討しました。

Debian Maintainer Dashboard、新しい UDD のフロントエンド

Lucas Nussbaum さんは、Debian Maintainer Dashboard を作成したことを彼のブログで発表しました。これは、UDD を用いて、メンテナのパッケージに関する役立つ情報をできるだけ多く提示するサービスです。Debian Maintainer Dashboard は、生まれて間もない状態であり、貢献者を募集しています。
これに関連したニュースとして、UDD は DSA により最近設置された新規機器のひとつである ullmann に移動しました。

インタビュー

Debian Edu インタビューGeorge Bredberg さん (英語) José Luis Redrejo Rodríguez さん (英語) Markus Gamenius さん (ノルウェー語)、に対して行われ、特に Debian Edu に関わるようになった理由と、彼らの Debian Edu に対する見解が語られました。

Debian の新しい協力者たち

前号の Debian プロジェクトニュースより後に、15 名がパッケージのメンテナンスを開始しました。 我々のプロジェクトに参加する Miguel Telleria de Esteban さん、Miroslav Suchý さん、Georgios M. Zarkadas さん、Julian Wollrath さん、Malcolm Locke さん、Shawn Landden さん、Colin King さん、David Suarez さん、Chris Johnston さん、Klas Lindfors さん、Alexander Inyukhin さん、Nikolai Lusan さん、Adrien Grellier さん、Ioan Rogers さん、Eric Maeker さんを歓迎しましょう!

次期リリースに関するリリースクリティカルバグの統計

Ultimate Debian Database のバグ検索インタフェースによると、次期リリースの Debian Wheezy には、現在 484 個のリリースクリティカルバグが存在します。簡単に修正できるか修正作業が始まっているバグを除けば、リリースまでにおよそ 325 個のリリースクリティカルバグの修正が必要です。

これらの数字を解釈する方法のヒントを参照できます。

重要な Debian セキュリティ勧告

Debian セキュリティチームは最近、以下のパッケージ (抜粋) にセキュリティ勧告を公開しました: bcfg2libspring-2.5-javazendframeworklibapache-mod-securityopenjdk-6pidgin。 勧告の内容をよく読んで、適切な対策を講じてください。

これらは、先週のセキュリティ勧告の中からより重要なものだけが抜粋されていることに注意してください。Debian セキュリティチームが公開したセキュリティ勧告の最新情報をチェックする必要があるなら、アナウンスを受けとるためにセキュリティメーリングリスト (これとは別に backports セクションのメーリングリストstable-updates セクションのメーリングリスト) を購読してください。

新規の注目パッケージ

最近、492 のパッケージが不安定版の Debian アーカイブに追加されました。新規パッケージからの抜粋:

作業が必要なパッケージ

現時点で464 のパッケージがメンテナ不在となり147 のパッケージがメンテナの引き継ぎを募集中です。完全なリストは支援が必要なパッケージをご覧ください。

これからも DPN を読みたいですか?

この会報の作成を手伝ってはくれませんか? 我々は、Debian コミュニティの活動を眺め、何が起きているのかを報告してくれるボランティアのライターを募集中です。貢献に関するページをご覧になって、手助けの具体的な方法をご確認ください。あなたからのメールを debian-publicity@lists.debian.org でお待ちしています。


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バックナンバーもご利用いただけます。

今週号の Debian プロジェクトニュースは Cédric Boutillier さん、David Prévot さん、Justin B Rye さん、Paul Wise さん が編集しました。
今井 伸広さん、八津尾 雄介さん、石井 一夫さん、綾小路 龍之介さん が翻訳しました。