Embedded Debian クロス開発環境初のテストリリース
2000 年 6 月 26 日
注: この発表は Frank Smith <smith@amirix.com> により提出されました。Embedded Debian は独立したプロジェクトで、正式には Debian と関係がありません。私たちは最終的には Debian 本流の開発と統合したいと考え、Debian に近づける作業を予定しています。
Embedded Debian クロス開発環境の初のテストリリースが http://www.emdebian.org/ から利用できるようになりました。Embedded Debian プロジェクトの最終目的は Debian GNU/Linux が組み込み Linux の自然な選択肢になり、組み込み Linux の最新技術を速く、効果的なものにすることです。
仕様:
- ホスト:
- Debian i386 (potato-ish)
- RPM ベースの i386
- 対象:
- PowerPC Linux
- ARM Linux
- パッケージ:
- Binutils 2.9.5.0.37
- GCC 2.95.2
- GlibC 2.1.3
- Debian パッケージをベースに、クロス設定をサポート
- 機能:
- C 開発
- Debian 及び RPM ベースのホストでの Linux カーネル開発に有用
- Debian ホストでは C によるアプリケーション開発にも有用
注意:
- これは「テスト」環境です!
- PowerPC クロスコンパイラのテスト状況
- Linux kernel 2.2.14 でのビルド、動作に成功
- GNU hello のビルド、静的及び動的リンク
- PowerPC 750 でバイナリをテスト
- ARM クロスコンパイラのテスト状況
- GNU hello のビルド、静的及び動的リンク
- ARM ホストを持っていないのでバイナリの動作については未検証
- GlibC のバージョンが FPU のないプロセッサにとってはおそらく不適切
- .debs については最新版の potato でのみインストール。slink ではあまりうまくいきませんでした。YMMV (効果は人によって異なります)。
今後の予定
- 対応ホストのリスト拡大
- 対応開発言語のリスト拡大
- FPU のないプロセッサへの対応
- ユーザ文書
- もっといろいろ…
さらなる情報やダウンロードの説明は、http://www.emdebian.org/ の "Cross Development Environments" リンクを確認してください。