Debian のゾーンエントリで DNS セキュリティ拡張が使えるようになりました

2011 年 5 月 12 日

Debian プロジェクトは、debian.org と debian.net のドメインが DNS セキュリティ拡張 (DNSSEC) により安全になったことを発表できて嬉しく思います。 対応するDNSレコードは最近 .net と .org のゾーンに追加されました。

これにより、セキュリティに配慮したDNSリゾルバを利用しているユーザは ドメイン名システムからIPアドレス等、debian.org マシンにシェルアカウントを持っている人の場合はSSHホスト鍵のフィンガープリント等の情報を安全に取得できるようになります。 DNS応答での改ざんはユーザのリゾルバにより検出されることになりますDebian システム管理チームの Peter Palfrader さんが言いますDNSSEC はインターネットの名前解決基盤を安全にする大きな一歩です

私たちの知る限り、Debian は DNSSEC を使い IANA root ゾーンからの有効な信頼チェインを伴ってゾーンを安全にした最初の巨大な Linux ディストリビューションですPeter さんが言います。

ドメイン名セキュリティ拡張の使い方

恐らく DNSSEC を使う最も簡単な方法は unbound パッケージをリゾルバとして利用することです。unbound や DNSSEC の使い方の詳細については wiki ページを見てください。

Debian について

Debian は1993年に Ian Murdock によって完全にフリーでコミュニティによるプロジェクトとして設立されました。 それから、プロジェクトは最も大きく、 そして影響力のあるオープンソースプロジェクトの一つに成長しました。 世界各地から集まった数千人のボランティアらの協力によって Debian のソフトウェアは作成/メンテナンスされています。 70の言語が用意され、膨大な種類のコンピュータをサポートしているため、 Debian は自身のことをユニバーサルオペレーティングシステムと呼んでいます。

連絡先について

より詳細な情報については、https://www.debian.org/ を訪れるか、<press@debian.org> 宛にメールを送ってください。