Debian GNU/Linux 3.1 更新
2006 年 9 月 1 日
Debian プロジェクトは安定版ディストリビューション Debian GNU/Linux 3.1
(コード名 sarge
) を更新しました。この更新は主にセキュリティの更新で、
他に深刻な問題の修正がいくつか含まれます。定期的に security.debian.org
から更新している場合はこれで更新されるパッケージは多くなく、また
security.debian.org からの更新はほぼこの更新に含まれています。
この更新は Debian GNU/Linux 3.1 の新しいバージョンとなるわけではなく、 単に一部のパッケージが更新されるだけであることに注意してください。バージョン 3.1 の CD を捨てる必要はありません。インストール後に、更新を組み込むために ftp.debian.org あるいはそのミラーから更新する必要があるというだけです。新しい CD や DVD イメージはすぐに作成され、通常通りの場所から利用できるようになるでしょう。
オンラインでこの版にアップグレードするには、apt
パッケージツール
(sources.list(5) マニュアルページを参照) で Debian の多くの FTP、HTTP
ミラーの一つを指すことにより可能です。ミラーの全リストは次の場所にあります:
Debian インストーラの更新
更新された Linux カーネルパッケージを Debian インストーラで使えるようにするには、Debian インストーラ自体も更新しなければなりません。 そのためには以下のパッケージも更新が必要です: base-config、base-installer、debian-installer 及び preseed。
その他のバグ修正
この安定版の更新では、以下のパッケージに対して重要な修正が加えられています:
パッケージ名 | 理由 |
---|---|
evms | ブート中にシステムが止まってしまうのを修正 |
evolution-webcal | アーキテクチャを同期 |
glibc | ビルドが失敗する問題を修正 |
grub | etch のカーネルに対応する準備 |
kazehakase | セグメンテーション違反の修正 |
octaviz | ライブラリパスの修正 |
perl | UTF-8/taint の修正と Tk に関連する問題を修正 |
python-pgsql | PostgreSQL の更新で発生した退行を修正 |
vlan | インターフェースの設定を修正 |
wzdftpd | 誤った依存関係を修正 |
セキュリティ上の更新
このリリースには以下のセキュリティ更新が含まれます。 それぞれの更新に対して、セキュリティチームが勧告を発表しています:
受理または拒否されたパッケージの完全なリストはその理由も含めて、 次の場所にあります:
URL
このリリースで変更されたパッケージの完全なリスト:
現在の安定版ディストリビューション:
安定版ディストリビューションに対して提案する更新:
安定版ディストリビューション情報 (リリースノート、誤りとその修正など):
セキュリティに関する告知と情報:
Debian について
Debian プロジェクトは、完全にフリーなオペレーティングシステムである Debian GNU/Linux の開発のために時間と労力を進んで提供している、 フリーソフトウェア開発者の組織です。
連絡先
より詳しい情報を希望する場合は、Debian のウェブページ https://www.debian.org/ を参照するか、 <press@debian.org> にメールを送るか、安定版リリースチーム <debian-release@lists.debian.org> に連絡をとってください。