Debian ウィークリーニュース - 2000 年 7 月 19 日

ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。

リリース状況の簡単な最新情報。 リリースマネージャは 戻ってきて、修正されたパッケージを再び frozen へ移動させました。 私たちはまだ第三回テストサイクルに入っていません。 遅らせている原因の 短いリストはこれです

セキュリティ修正。 nfs-common パッケージに含まれる rpc.statd プログラムの リモートからの root の不正使用は、 今週発見され修正されました。 これは potato と woody に影響するだけで stable には影響ありませんが、 即座にアップグレードすることが推奨されています。 cvswebのリモートからのシェルの不正使用の修正も リリースされました。

debian-policy メーリングリストは、 しばらくの間活発ではありませんでしたが、再び目を覚ましました。 まもなく 新しいポリシーマニュアルのリリースがあります。 現在のホットトピックは、 第三者のバグ追跡システムを使えるようにするためのと、 パッケージの開発元を記録するための、 新しいフィールドを Debian パッケージに 加えるというものです。 第三者による Debian パッケージが増殖しているので、 それらがだんだん必要になるということに 異議を唱える人はいないでしょう。 しかし、どのようにきっちりと実装するかについては 議論する余地があります。

先週このニュースレターは、 unstable から libc5 のサポートパッケージを削除する 提案について、簡単な紹介をしました。 そのときは、議論は始まったばかりでしたが、 あれから異議を唱える時間が一週間過ぎました。 ところが、多くの反論は unstable から libc5 サポートパッケージを削除しても すでにマシンに入っている libc5 パッケージを 削除するわけではないということと、 debian archives から libc5 サポートパッケージが 入手可能なままになることを 考慮に入れていません。 しかし、いくつかもっともな心配事がありました。 もし私たちが libc5 のサポートをやめ、リンカが変わった場合、 古いサポートされない libc5 を使っているパッケージは 動かなくなるのでしょうか? これについては、私たちは libc5 そのものを unstable に 入れたままにしておくでしょうが、 他の全ての libc5 互換ライブラリと 開発サポートパッケージは削除するでしょう。 この妥協案にみんなは納得したようです。

libc5 に関する議論は 「メジャーリリース二つ前からのアップグレードの 可能性を制限」すべきかどうかについての 一般的な議論へと発展していきました。 最近、Debian 1.3 から frozen へ 二つのメジャーリリースを飛ばして アップグレードに成功した例がありました。 これはすばらしい成果ですが、 きちんとアップグレードできるようにするためには 多くの労力が必要ですし、ディストリビューション中に 好ましくない複雑なものを入れておくことになります。 私たちは他のものを改良することに 時間を費やしたほうがいいのでしょうか? これについてまだ答はありません。

今週 Debian の unstable に以下を含めた新しいパッケージが入りました。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。