Debian インストーラ 6.0 Beta2 リリース
2010 年 12 月 8 日
Debian インストーラチームは Debian GNU/Linux Squeeze 用インストーラの2回目のベータリリースを発表できることを嬉しく思います。
このリリースは何年も Debian インストーラのリリースマネージャとして作業を続けてきた Frans Pop さんに捧げます。彼は2007年にこの担当を外れましたが、その後も亡くなるまで Frans さんはD-Iの複数の領域で深く関わり続けました。
Frans さんは、D-Iが元の開発者により決められた高い品質レベルを常に維持するための重要な役割を担っていました。特に、Frans さんはD-Iに関わっている間を通してインストールガイド全体を良好な状態に保ちました。
Frans さんの名前は Debian インストーラに関わった者として残り続け、Debian インストーラの開発者や貢献者、翻訳者は彼の死を心から残念に思います。
インストーラのこのリリースでの改善点
- amd64、i386、powerpc、mipsel、hppa、sparc、s390、ia64 で Linux カーネルを 2.6.32-27 に更新。
- パーティション検出を改善: Windows Vista、Windows Recovery Environment (#589676)、MINIX (#592924)。
- grub-installer でのOS検出を改善 (#560027、#567980、#593460)。
- ZFS サポート (#595152)。
- LVMにスワップがある場合のハイバネーションを修正 (#568877)。
- os-prober でファイルシステムが別のホストにより使用されている場合にデータが破損するのを修正 (#599203、#556739)。
- インストールメディアのMBR上書きを修正 (#579519)。
- USB CD-ROM 機器の走査を改善 (#597553)。
- lowmem インストールでの最小必要メモリの値を更新。
- サポート追加:
- 地域化:
- (英語を含めて) 67言語を有効化。
- そのうち50の翻訳で100%完了。
このリリースでの挙動の変更
- 標準タスクで root パーティションの最低サイズを引き上げ、 後からカーネルパッケージを追加する余地を残す (#528914)。
- ディスク終端に残している小さな隙間を拡げて、 MDスーパーブロックがあいまいになるのを回避。
- インストール中に speakup が利用された場合に潜在的にインストールされているgdmでアクセシビリティを有効化。
このリリースでの既知の問題
詳細や既知の問題の完全な一覧については正誤表を見てください。
このリリースでまだ発見されていない問題
インストーラのバグの発見や詳細な改善には支援が必要なので、 試しに使ってみてください。インストーラCDやその他のメディア、他に必要なものはすべてウェブサイトから利用可能になっています。
謝辞
Debian インストーラチームはこのリリースに貢献してくれたすべての人に感謝します。