Debian Installer 7.0 Alpha1 をリリース

2012 年 5 月 13 日

Debian Installer チームは、 Debian 7.0 Wheezy 用インストーラの最初のアルファリリースを発表いたします。

インストーラについて、今回のリリースにおける改善点

インストーラへの WPA サポートの追加 (#327309)。
リンク検出および DHCP 設定の改良。風変わりなネットワークカードを装備したシステムでの信頼性が向上するはずです (#496647, #414117, #606515)。
インストーラの最終段階での DHCP リースの解放。 RFC 非互換の DHCP サーバにおける問題の回避策です (#610553)。
ホスト名要件が明白となり、いくつかの実際には良くない名前を避けるためにパーサが強化されました (#399071)。
スパンニングツリープロトコル (STP) サポートの追加。

Windows 8 の検出、BSD システム、Mee Go、Linux From Scratch、 BeFS パーティション上の Haiku のサポートを追加。
Windows および MS-DOS の検出を改良。
OS 探査における Gentoo の検出を修正。

複数のイメージがインストールメディアに発見されたときの、 ISO イメージ選択の追加 (#564441)。これは iso-scan コンポーネントの状態マシンの完全な書き換えを含みます。この作業には、Frans Pop と Frédéric Boiteux が寄与しました。

CoLo は以前の形式しか関知しないので、Colo 設定ファイルでは "sda" ではなく "hda" を指定するようにしてください (#614839)。
debootstrap が追加の必須依存を探すときの 5 秒のスリープを削除しました。これで d-i はより速くなりました。
SHA チェックサムを使うようになりました。
kfreebsd-i386 において ZFS を再度有効にしました。
ルートファイルシステムに (/boot を分割することなしに) ミラーおよびストリップド ZFS を許容します。
ZFS ファイルシステムでミラーおよび RAID-Z をサポートします。
ZFS プール管理を再設計しました。新しい機能には次のようなものがあります:
- 複数の物理デバイスによるプールをサポート。
- ZFS プール内で複数のファイルシステムをサポート。
- ZFS ボリュームを利用してのレガシーファイルシステム (ZVOL) をサポート。
- ZFS プール、ファイルシステム、ZVOL に任意の名前を指定可能。
espearkup の言語選択を切り替えました (#630477)。

次をサポート:
- Buffalo Linkstation LiveV3 (LS-CHL) (#612167)。
- Buffalo Linkstation Mini (LS-WSGL)。
- Toshiba AC100。
- MX53 LOCO ボード。
- OMAP4 Pandora。
- armhf アーキテクチャ。
- Genesi Efika MX nettops および smarttops (#612376)。
snd-powermac が動作するよう、snd-aoa をブラックリスト化。
ディスクが見つからないときに、いくつかのデバイスがハードドライブではなく SD スロットにあることを想定して mmc-modules をインストール (#593108)。
ドライバやディスクの初期化に長い時間のかかるいくつかの SCSI サブシステムにある新しいディスクデバイスを検出するために、試行回数を増加 (#611314)。
QNAP TS-419P+ の ahci モジュールを収録 (#613497)。
T2+ Sparc システムで必要となる niu ネットワークドライバを sparc に追加 (#608516)。
/dev/duart* をシリアルコンソールとして認識。

詳細および既知の問題の一覧については、エラッタを参照してください。

私たちは、バグの発見およびさらなるインストーラの改良のために、あなたの助力を求めています。まずはぜひ試してみてください。インストーラ CD やその他のメディア含め、あなたが必要とするものはすべて、私たちの Web サイトから入手できます。

Debian Installer チームは、このリリースに協力いただいた方すべてに感謝します。