Debian ウィークリーニュース - 2000 年 2 月 23 日
ようこそ。Debian 開発者のみなさん向けニューズレター、 Debian ウィークリーニュースへ。
100 以上のパッケージ、Debian から削除の危機。 Richard Braakman は、リリースクリティカル Bug Horizon の対象となる パッケージの一覧を公表しました。これらの パッケージは、これから Bug Horizon までも一週間足らずの間にバグを 修正せずに残してしまった場合、削除されます。削除の危機にさらされている パッケージには、 apache、 fetchmail、 gpm、そして samba が含まれています。 Bug Horizon によって、これに間に合うようにバグを修正しようと人々が 働いたため、 リリースクリティカルバグ一覧表 の大きさは、すでにかなり減少しています。もっともよい例は、たぶん、 openssh のすべてのバグを 修正するための プロジェクト でしょう。しかし 28 日には、まだたくさんの興味深い できごとがおきそうです。
次期 Debian プロジェクトリーダ選出選挙、投票開始。これは 2 週間で終了 します。開発者は投票用紙を入手して投票することが できます。Linux.com は立候補者のインタビューの掲載を始めました。第 1 回は Ben Collins への インタビューです。
Dale Scheetz、New Maintainer team の現在の作業内容の 要約を公開。 ウェブサイト、バックエンドデータベース、および志願者のための FAQ に 関して、作業が進展しています。志願者チェックリスト (訳注: 志願者が Debian メンバーとして登録されるまでに満たさなければいけない項目についての チェックリスト) の作成はほぼ終了しています。 もうすぐ、『問題点をあぶり出すために新しい手続きに沿って 「テストケース」を流してみる』計画を予定しています。そして、 new-maintainer が再開するのをずっと待ち続けている順番待ちの人々から、 手続きを始めます。これは、2、3 週間以内に計画されています。
Debian Alpha は、ほかの potato と一緒にリリースするのにふさわしい? David Huggins-Daines は、 多くの懸念事項 を明確にしました。たくさんのパッケージが現在の alpha 環境で構築できず、 C++ プログラムには大きな問題があり、Debian Alpha は Red Hat との バイナリ互換性がなく、そして「要するに、私達のシステムは、まったく 私達の手におえないほど混乱した状況です」。Devid は、Alpha のために egcs の古いバージョンに戻すよう提案しました。これは、すべての問題の 原因が gcc であるように思えるからです。
今週は、下記のパッケージを含む60以上の 新しいパッケージが Debian に入りました。
- libpam-opie: OTP を使った PAM 認証
- luci: ユニバーサル設定インターフェース LUCI
- lvs: Linux バーチャルサーバー、カーネルパッチ、およびサポートプログラム
- portsentry: ポートスキャン検出デーモン [non-free]
- scanlogd: ポートスキャン検知ツール
- solid-pop3d: Maildir、PAM、vhosting をサポートする POP3 サーバ
- spf: Stateful パケットフィルタ
(ありがとう、Randolph)
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今週号の Debian ウィークリーニュースは Joey Hess が編集しました。