Debian ウィークリーニュース - 2002 年 2 月 6 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 2002 年第 6 号へようこそ。別のメールフォーマットをためしてから受け取った 感想は圧倒的でした。大部分は新フォーマットに感謝するものでした。 それを続けていくべきだと思います。Debian に直接関係するわけでは ありませんが、熱い 論争がドイツで行われています。フリーソフトウェア (つまり、GNU/Linux) を議会で使うべきかどうか 論じています

次の安定版リビジョンの準備。 もうひとつのドンキホーテ的な試みとして、Joey さんは安定版 (stable) の Debian ディストリビューションのリビジョンをもうひとつ (r6) 準備しようと しています。コメントしたり必要なときに介入したりできるようにときどき 報告を送る予定です。いつものように次の安定版リビジョンは主に新しい セキュリティ上の修正を加える予定です。

寄付の問題。 Martin Krafft さんは現金 (または備品) を Debian プロジェクトに寄付 することについての 議論をはじめました。彼は米国かドイツに住んで いなければ Debian プロジェクトに現金を寄付することはむずかしいことを 指摘しました。 PayPal 口座がこのとき役に立つかもしれませんが、 こわい話も出回っています。トラブル時に生身の人間に接触するのはむずかしい ようです。さらに、個人が中継の役割をはたすこともできますが、税金の控除に 使えるのは慈善団体への寄付だけです。

テスト版のパッケージを修正する。 Robert McQueen さんと Jonathan McDowell さんは woody-proposed-updates についての 提案を書きました。テスト版のバグを修正するのは開発版にある 現在のバージョンが上流の新リリースだったり新しいライブラリにリンクされて いて準備ができるまでそのライブラリのテスト版入りをさまたげる場合は 問題です。このように 2 通りの方法でテスト版に追加していくとバグがなくて しかも十分に新しいという理想的なテスト版を作るのにずっと近づくでしょう。

AIX 上に Debian パッケージをインストールする。 IBM はその AIX プラットフォーム用にフリーソフトウェアツールを RPM ファイルとしてパッケージ化された形で配布しています。これは Debian 上で 作業してきた人たちにとっては残念なことです。特にソースを変更したり パッケージを構築したりするときには。だから、Debian パッケージを インストールできるように、 dpkg を AIX にも移植するのに 興味がある 人たちがいます。

助けが必要なバグ。 Martin Michlmayr さんは QA ウェブサイトは現在では helpsecurity そして unreproducible というタグがついたバグのリストを 表示できると報告しました。woody リリースが気になっている人は時間をとって これらのバグを修正するのを助けるべきです。自分がメンテナになっている パッケージに対するバグ報告にタグをつける方法を知りたい開発者はこの 文書を読むべきです。

Loki Games Inc. が倒産しました。 自分のシステムをゲームを遊ぶのに使っている多くの GNU/Linux ユーザや 開発者が Loki が倒産したことを残念がっています。しかし、Loki の いくつかのプロジェクトや CVS レポジトリ は存続する予定です。これは念の ためですが、私たちはソフトウェアの海賊版を作るべきではありません。その ソフトの会社を倒産させるかもしれないからです。率直に言えば、多くの 人びとが GNU/Linux に背を向けている理由のひとつは多くのゲームやサポートが 欠けているからです。

LSB 1.1 がリリースされました。 2002 年 2 月 1 日に、 Linux Standard Base 1.1 (LSB) が GNU/Linux の 言語の壁に対処するための Linux Internationalization Initiative Standard の最初のバージョンとともにリリースされたという報告を受けました。 このプロジェクトはユーザに自分のすきな GNU/Linux がベンダ間および ハードウェアプラットフォーム間でサポートされることを保証しようとして います。これはこの LSB プロジェクトのために メーリングリストを 提供している Debian GNU/Linux を含む多くの GNU/Linux ディストリビューション間の壁を破るのにとても役に立つでしょう。

LWCENY のブースは成功でした。 以前の LinuxWorld Conference and Expo in New York City の Debian ブースを 組織した Jaldhar Vyas さんは展示のあとで 要約を書きました。Debian の 関係者が 12 人ブースに来ました。ブースではいくつかのアーキテクチャ (sparc、mips、alpha そして parisc) でマシンを走らせることができ、 観客は深い感銘を受けました。

Debian Jr の状況。 Ben Armstrong さんは Debian Jr の 状況の報告を提出しました。Ben Armstrong さんが Debian Jr がどのように開発されているのか報告してから しばらくたちました。Debian Jr が何を達成したのかわかるようにいくつかの 改善が Debian Jr ウェブサイトに加えられています。だれも教育分野での Debian について作業しようとしないので、Debian Jr. は新しく作られた Schoolforge coalition に参加しました。これは「初等および中等教育の ためにオープンリソースを支持し利用し開発する独立団体」の集団です。

古い Netscape パッケージを更新する。 DebianPlanet 上で私たちが先週号で触れたことについての 記事を書いた Diego Biurrun さんは私たちに更新された内容を送ってきました。Netscape の メンテナである Ryan Murray さんは CJK の翻訳を待っていましたが、4.79 パッケージの作業をしていて、もうすぐ終わると思っています。Diego さんは 生産的な作業をはじめて、バグリストをふるいにかけておよそ 90 個の古いか 再現できないバグを取りのぞき、いくつかをマージして Netscape に属していない バグを他のパッケージに割りあてることによって Ryan Murray さんを助けました。

新ブートフロッピー 3.0.19? 新ブートフロッピーが もうすぐリリースされます。現在のバージョン 3.0.18 は 12 月 18 日にリリースされ、CVS にある現在のコードには多くの 変更がなされました。このシステムをためしてもらう時期です。しかし、 このリリースを保留するかもしれない、残っている問題のひとつは slang1-utf8 の未解決の非メンテナによるアップロードです。

Potato 用 XFree86 パッケージの更新。 Charl P. Botha さんは Branden さんの公式 4.1.0-13 リリースの potato パッケージを 発表しました。いまだに Debian 2.2 (potato) を走らせていて これらの新しい X パッケージを使いたい人はアップグレード前に これを 読むべきです。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージが最近 Debian アーカイブに追加されました。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はごぞんじでしょう。もしこのパッケージをインストールしていたら あなたのシステムをアップグレードしてください。

みなし子化されたパッケージ。 14 個のパッケージが先週みなし子化され、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 108 個になりました。完全なリストは WNPP のページをごらんください。

もっとニュースがありましたか? 教えてください! 感想、ニュースや新しいまたは古いパッケージについての ヒントがありましたら dwn@debian.org へ送ってください。


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今週号の Debian ウィークリーニュースは Yooseong Yang and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。