成果が拡大する LSB にさらなるベンダが参加

1998 年 8 月 26 日

成果が拡大する LSB にさらなるベンダが参加

LCS の設立者が LSB プロジェクトに参加

喜ばしいことに、Debian および Red Hat の協力者である Linux Compatibility Standards (LCS) の創設者が、 LSB の作業の一環として Linux 標準策定の作業に加わることを、 お知らせできる運びとなりました。 LSB プロジェクトは LSB の元来の目標と LCS の目標を結び付け、そのため LCS の創設者たちは独立した別々の標準化作業は必要ないと考えるようになったのです。

LSB が新議長を選出し、3 つのテクニカルサブプロジェクトを組織

8 月 10 日に Bruce Perens が組織を離れると、 LSB 組織の新しい代表を探さなければなりませんでした。 いくつかのベンダは、そのような役職は公正なものでなければならず、 いずれの Linux ベンダからも選ばれるべきではないと考えていました。 LSB 運営委員会の新代表には Daniel Quinlan (Filesystem Hierarchy Standard http://www.pathname.com/fhs/ の代表) がなりました。

本来 LSB プロジェクトの目標は、標準的な Linux を定義する Linux のリファレンスプラットフォームを作成することにありました。 リファレンスシステムで実行できるプログラムはすべて、 あらゆる Linux 互換システムで実行できることが望まれます。 LSB が策定する標準およびテストスイートは二次的な目標です。

リファレンスプラットフォームの開発に関する議論によって、 標準策定とテストスイートに関する具体的な作業なしに、 LSB プロジェクトがその目標を達成できないことは明らかになりました。 そのため LSB プロジェクトは、卓越した技術リーダに率いられる、 三つの等しく重要な技術委員サブプロジェクトを再編成しました。

これら三つのグループは協同して、以下のような Linux オペレーティングシステムの基本的標準を策定する作業に従事します。

さらに上記の条件に適合していない場合は、修正が必要になります。 また、技術グループによってそれが判断されない場合は、 運営委員会が仲裁に入ります。

最終的にサンプル実装はフリーソフトウェアから構成されるものとなります。 またテストスイートは、 LSB によってテストスイートの有効性が失われないように配慮された上、 その枠内でフリーなものとなります。

新たな LSB ウェブサイト

LSB project のウェブサイト http://www.linuxbase.org/ が用意されました。

Linux Standard Base について

Linux Standard Base (LSB) は、Linux ディストリビューション間の互換性を高め、適合するあらゆる Linux システム上でソフトウェアアプリケーションが実行できるようにと、 開発されている一連の標準規格です。 また、LSB は、Linux 製品を移植するソフトウェアベンダ募集に関する作業を コーディネートする援助も行ないます。

公開されたメーリングリストも創設されています。 (より詳細な情報については LSB のウェブサイトをご覧ください。) 委員会以外のメンバーに関しては静かに潜伏することが求められますが、 これらのメーリングリスト購読は幅広く奨励されています。

以下は LSB の作業に参加したり、LSB を支持する個人や組織の一覧です。

(拡大する参加者の一覧については www.linuxbase.org をご覧ください。)

連絡先

より詳細な情報については、press@linuxbase.org に電子メールで問い合わせていただくか、 http://www.linuxbase.org/ にある Linux Standard Base のホームページをご覧ください。