Debian GNU/Linux 6.0 Squeeze
リリースの目標
2009 年 7 月 30 日
次の Debian GNU/Linux
リリースから始まる時間によるリリースフリーズ方針の採用の決断を受けて、
Debian リリースチーム は次の Debian GNU/Linux 6.0, コード名 Squeeze
のリリースでの目標をここに発表します。
この目標、そしてスペインのカセレスで開かれた今年の DebConf での基調講演で初めてリリースチームが発表してからの Debian コミュニティからの反響を踏まえるという観点から、リリースチームは 2009 年 12 月をフリーズ予定日とする決断について再考することを追加で決定しました。 新しい計画は 9 月上旬に Debian リリースチームから発表されます。
Debian リリースマネージャの Luk Claes は、チームの品質への努力を強調します
Debian で私たちは常にリリースで最高の品質を目指し、また実現してきました。
私たちが自らに課した大きな目標は次のリリースでこの品質を確保することにつながるでしょう。
Debian リリースチームは -Debian Infrastructure チームと協力して- 次のリリースでの目標に以下を組み込んでいます:
- 多数のアーキテクチャサポートによる、64 ビットマシンへの 32 ビット パッケージのインストール事情の改善
- kFreeBSD サポート、Debian 初の non-linux アーキテクチャの導入
- dash を新しいデフォルトシェルとしてブート性能を改善し、 依存ベースのブートシステムによるブートプロセスのクリーンアップと 並行処理による性能向上を図る
- 品質保証 (QA) プロセスをさらに拡張してパッケージの品質向上につなげる。その内容:
- 全パッケージについてクリーンインストール、アップグレード及び削除
- 基礎的な品質チェックに通らなかったパッケージの自動拒否
- ダブルコンパイルのサポート
- 新しいパッケージ形式を策定して、 将来の開発の能率化と圧縮アルゴリズムの改善を図る
- 旧式のライブラリを削除してセキュリティを改善
- ipv6 の完全サポート
- ラージファイルのサポート
- アーカイブ全体の debug パッケージの自動生成。Google Summer of Code プロジェクトのインフラへの統合を保留しています。
- パッケージの長い説明を
翻訳済みパッケージリスト
に分離して翻訳を促進し、 また、組み込みシステム向けに小さくしたフットプリントを提供します。 小さくなった Packages ファイルに感謝します。 - パッケージに複数の属性をタグ付けするシステム、debtags の統合の改善によってパッケージ選択をもっと簡単に
- メンテナによりアップロードされたバイナリパッケージを破棄、再ビルドし、 制御下の環境でビルドされたパッケージだけを残す
Debian プロジェクトは、次の高品質の Debian リリースに向けて、 多数の上流プロジェクトや世界中のフリーソフトウェア開発者の コミュニティとの連携を期待しています。
Debian について
Debian プロジェクトは、完全にフリーなオペレーティングシステム Debian GNU/Linux をボランティアで時間と労力を割いて開発しているフリーソフトウェア開発者の団体です。
連絡先について
より詳細な情報については、Debian のウェブページ https://www.debian.org/ を訪れるか、<press@debian.org> 宛にメールする、もしくは <debian-release@lists.debian.org> からリリースチームに問い合わせを行ってください。