Debian インストーラ 6.0 リリース候補1公開

2011 年 1 月 13 日

Debian インストーラチームは Debian 6.0 Squeeze 用インストーラの最初のリリース候補を発表できることを嬉しく思います。

このリリース候補では Squeeze 向けの新しい SpaceFun のアートワークが収録されています。このアートワークは wiki ページや、それが動作するビデオで見られます。

このリリース候補ではラオス語とシンハラ語のサポートを追加しています。 フィンランド語向けのキーボードのサポートが修正されています。Squeeze 用インストーラでは合計70の言語が有効化され、 そのうち少なくとも57ではインストールプロセス全体が翻訳済みとなっています

インストーラで利用する Linux カーネルが Squeeze で利用可能な最新のバージョン 2.6.32 に更新されました。non-free ファームウェアの処理にいくらか使い勝手の問題がありましたが修正されています。

このリリース候補では追加で3つのコンピュータシステムをサポートしています: YDL PowerStation (PowerPC)、QNAP TS-119P+、TS-219P+ (ARM) です。このリリース候補では PowerPC マシンでファン制御の改善や Efika 5200B の IDE サポート、IBM Power 6 以降の System P ボードでのネットワークのサポート、 一意となるファイルシステム識別子やラベルの採用によるさらに信頼性の高いブート等、 複数の改善が見られます。

Debian 5.0 Lenny 用インストーラから Squeeze 用インストーラの主な改善には推奨パッケージの自動インストール、 localechooserの書き換え (言語やタイムゾーン、ミラーの設定がこれを基にしています)、btrfs 及び ext4 ファイルシステムのサポート (ext3 がデフォルトのファイルシステムなのは変わりません)、 ソフトウェア RAID やLVM、暗号化パーティションの用意が簡単になる等があります。 より多くのハードウェアをサポートする他にも、Debian インストーラは FreeBSD カーネルを基にしたシステムのインストールにも使えるようになっています。FreeBSD カーネルでもZFSファイルシステムをサポートしています。

isohybrid 技術の採用によりUSBやハードディスクへのインストールが容易になっています。 netboot や名刺サイズCD用ISOイメージを そういった機器にそのまま書き込むだけで使えるようになっているためです。

さらなる変更点については Debian インストーラチームの Debian コミュニティへの発表にあります。

インストーラについての報告する必要のない既知の問題がいくらかありますが、Debian インストーラチームがインストーラのバグをさらに発見、改善するためには支援が必要なので、 試しに使ってみてください。インストーラCDやその他のメディア、他に必要なものはすべてウェブサイトから利用可能になっています。

Debian について

Debian は 1993 年に Ian Murdock によって完全にフリーでコミュニティによるプロジェクトとして設立されました。 それから、プロジェクトは最も大きく、 そして影響力のあるオープンソースプロジェクトの一つに成長しました。 世界各地から集まった3000人以上のボランティアらの協力によって Debian のソフトウェアは作成/メンテナンスされています。 65以上の言語に翻訳されており、膨大な種類のコンピュータをサポートしているため、 Debian は自身のことをユニバーサルオペレーティングシステムと呼んでいます。

連絡先について

より詳細な情報については、https://www.debian.org/ を訪れるか、<press@debian.org> 宛にメールを送ってください。