Debian ウィークリーニュース - 2006 年 3 月 28 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian ウィークリーニュースの今年の第 13 号へようこそ。David Moreno Garza さんは、Debian ウィークリーニュースの RSS フィード作りました。Manoj Srivastava さんは、これまでに行われた Debian プロジェクトリーダー選挙の中で最低の投票率となっている今年のプロジェクトリーダー選挙への投票を呼び掛けました。投票は 2006 年 4 月 8 日まで受け付けています。

etch リリース後に debmake を廃止。 Santiago Vila さんは、etch がリリースされて少ししたらテスト版 (testing) と不安定版 (unstable) から debmake を取り除く、と発表しました。未だに debmake をパッケージ化に使用している残りの (60 個に満たない) パッケージのメンテナは、早く他のツールに切り替えるべきです。 数ヶ月中に彼は、残っているパッケージに対するバグ報告を開始する予定です。

過去のイベントについての記録。 Alexander Schmehl さんは、Debian プロジェクトが出席した過去のイベントについて報告しました。Debian は、ベルギーでの FOSDEMChemnitzer Linux-Tage、 ハノーバーでの CeBIT に参加してブースをもちました。Alexander さんは、オーストラリアでの South Pacific Linux World や韓国での LinuxWorld Conference & Expo など、 近く行われるイベントに対するサポートも探し求めています。

新しい Debian-Edu/Skolelinux がリリース。 Finn-Arne Johansen さんは、長い開発期間の末、Skolelinux のバージョン 2.0 を発表しました。 シンクライアントでのサウンド、ハードウェア検出の向上、新しいバージョンの KDE、 言語数の増加と多数の翻訳の更新など、数多くの更新と新機能が含まれています。また、 多くのドキュメンテーションが改善され、 このプロジェクトの概観をよりよく伝え、チームへの参加を容易にしています。

reportbug の制限。 Kamaraju Kusumanchi さんは、彼がバグを報告しようとしたときに、reportbug ユーティリティが 600 個以上もバグを表示したと報告しました。 バグ報告に対するキーワード検索はサポートされていないので、Marco d'Itri さんは Google グループを使うよう勧めました

Debian フォントタスクフォース。 Christian Perrier さんは、Debian のフォントパッケージメンテナンスチームの目的を説明しました。 このチームの目的の一つは、Debian への新しいフォントの取り込みを改善する、 フォントパッケージポリシーの準備です。専用のプロジェクトが、Subversion のリポジトリやメーリングリストとともに Alioth に用意されています。

Debian-Installer の対応言語。 debian-installer の 2 回目となるベータ版リリースの直後、Christian Perrier さんはインストーラのローカライズ作業が進行中であると述べました。Perrier さんは、自分が作った debian-installer 対応言語リスト大幅に刷新しました。新しい言語もまだ追加されつつありますが、etch のインストーラに自分の母国語を対応させたいと望む人は、 すぐ作業を始めなければなりません。

GCC 4.1 でのアーカイブ再コンパイル。 Martin Michlmayr さんは、4 つのコアを備えた Broadcom 製 MIPS ボックス上で 2 週間に渡り、 すべての Debian アーカイブを GCC 4.1 を使ってコンパイルしたと発表しました。GCC 4.1 自体の問題点と、GCC の (特に C++ コードに関して) 強化された規格適合性により明らかになったパッケージのバグを探し出すのが目的でした。 約 6200 個のパッケージのコンパイルを通じて、Michlmayr さんは 500 個の新規バグを発見しました。そのうちの 280 個は GCC 4.1 の強化された厳格さによるものです。

Copyright ファイルの書き方。 Jörg Jaspert さんは、copyright ファイルに含まれるべき情報について報告しました。というのも NEW キューからの拒否の多くが、依然として壊れていたり不完全な copyright ファイルによるものだからです。copyright ファイルには、すべての作者の氏名、 著作権が適用されるすべての年、使われているすべてのライセンス、 そして上流ソースの URL が含まれていなければなりません。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はご存知でしょう。 もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、 システムを更新してください。

新規または注目すべきパッケージ。 以下のパッケージは、 最近、不安定版 (unstable) の Debian アーカイブに追加されたか、 または重要な更新を含んでいます。

みなしご化されたパッケージ。 今週 13 個のパッケージがみなしご化され、新しいメンテナを必要としています。 これでみなしご化されたパッケージは合計 273 個となりました。 フリーソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナ達に感謝します。 完全なリストが、WNPP のページにあります。もしパッケージを引き取るつもりがあるなら、 バグレポートに一言付け加えて、タイトルを ITA: に変更してください。

削除されたパッケージ。 この 1 週間で、Debian アーカイブから 25 個のパッケージが削除されました

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今週号の Debian ウィークリーニュースは Sebastian Feltel, Maximilian Wilhelm, Mohammed Adnène Trojette, Martin Michlmayr and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。
今井 伸広, 小林 儀匡 and 田村 一平 が翻訳しました。