Debian ウィークリーニュース - 2003 年 12 月 30 日

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian ウィークリーニュースの今年の第 52 号へようこそ。LinuxCertified は、Debian GNU/Linux が組み込まれて販売される Debian 認定の LC2430 ラップトップを発表しました。 メリークリスマス - Nathanael Nerode さんは、リリースクリティカルバグの リストが 600 を下回っているのに気づきました

Debian 2003 年年表。 非常に刺激的で活発な年の回顧録として、終わりゆく年の年表を用意しました。それには、 過去 51 号の DWN で述べられた通り、2003 年の主要なイベントが (願わくば) 全て掲載されています。それらは合計 36 名のボランティア記者によって作成され、 多くの開発者によってたくさんの言語に翻訳されました。大変な仕事に大いに、 そして心から感謝します。

テスト版 (testing) の進歩。 Anthony Towns さんは、リリースクリティカルバグを持ついくつかのパッケージをテスト版 (testing) から削除したと報告しました。 Perl と zlib も間もなくテスト版 (testing) に移動します。また彼は、適切であれば 誰でもバグ報告をアップグレードまたはダウングレードできると言いました。 「パッケージメンテナの意向で、パッケージをリリースできなくしている」項目に 関係しなければ、メンテナやリリースマネージャに尋ねる必要はありません。

non-free コンポーネントの削除。 Andrew Suffield さんは、次のそして将来に渡る全てのリリースプロセスから non-free ソフトウェアを除外するという一般決議を提案しました。 また彼は、non-free へのパッケージのアップロードを不可能にし、Debian プロジェクトが non-free セクションの積極的なサポートを中止するよう 提案しました。Anthony Towns さんは、この提案は社会契約に抵触するので許されないだろうと述べました

GNU/Linux 2003 年年表Linux Weekly News の仲間達は、6 回目となる恒例の GNU/Linux 年表を用意しました。 フリーソフトウェアの世界にとって 1 年は長く、2003 年には訴訟事件やメジャーな リリースがあり、そしていつものようにコードはよりよくなりました。mICQ 事件プロジェクトリーダー選挙、 そしてをもちろん Debian の 10 周年を含め、Debian に関するできごとにもいくつか触れられています。 いつものように年表は月ごとに分割されています。

総合的な Debian のインストーラレポート。 Rick Moen さんは、Debian をインストールする方法を知っている限り全て書いたページを作成しました。 彼は Debian インストーラに関するありがちな誤解をいくつか正しています: 曰くインストーラがユーザにとって使い易くない、 Xfree86 4.3.0 サポートが簡単でない、 ReiserFS のサポートがない、ソフトウェア RAID のサポートがない、などなど。 Rick は、ユーザフレンドリーな新しいインストーラ、 CD から実行できるインストーラ、 非公式のインストーライメージ、公式インストーラ、 ある専門分野に特化したもの、chroot インストール、PXE インストール、USB メモリスティックからのインストール、そして「自分で作る」インストーラなどを 紹介して説明しています。

Debian インストーラの移植状況。 Joey Hess さんは、debian-installer の移植状況を報告しました。 i386 への移植はベータ 2 が進行中で、うまくいっているようです。PowerPC への移植はとても不安定で、Debian 管理者や PowerPC マシンを持っている人からの親切な 申し出が必要です。IA64 はおそらく動きますが、今のところインストール報告は ありません。mips への移植はベータ 2 です。ほとんど動きますが、処理すべき最終的な 問題がいくつかあります。arm への移植状況ははっきりしません。進展しているようですが、 どうにもインストール報告がありません。最後に、mipsel の状況もはっきりしませんが、 少し遅れているようです。

experimental の APT 0.6.x。 Matt Zimmerman さんは、apt 0.6 を experimental にアップロードしたと発表しました。 この apt のブランチは、apt-secureapt への正式なマージの最初のパスに相当します。他にも新しい機能が計画されていますが、 まずはこれが先です。非 Debian パッケージソースを利用しないなら、特別な努力は 必要ありません。利用する場合は、apt-get が余分に確認のステップを 要求するでしょう。

Debian 用 Perl パッケージの自動生成。 Andreas Klein さんは、彼が書いた Perl モジュールを自動的に Debian パッケージに変えるプログラムを発表しました。 このツールは、各 Perl モジュールが公式にパッケージ化されていない場合、 ユーザにとって非常に便利です。これはいくぶん dh-make-perl に似ています。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はご存知でしょう。 もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、 システムを更新してください。

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今週号の Debian ウィークリーニュースは Matt Black and Martin 'Joey' Schulze が編集しました。